水素吸入を始めてみたいけれど、「何から始めればいいの?」「機器選びで失敗したくない…」と、疑問や不安をお持ちではありませんか?
そんなあなたのための「初めての水素吸入器完全ガイド」をご用意しました。
本記事では、水素吸入器を購入・レンタルする前に絶対に知っておくべき知識をまとめました。水素吸入器を選ぶ際に欠かせない情報が満載なので、ぜひ最後までご覧ください。
なお、本記事は水素吸入の基本(効果や安全性など)についてある程度理解した方に向けての内容となります。まだ自信がない方は、まずは「水素吸入のすべて – 効果と安全性のエビデンス」を先にご覧ください。
《この記事の執筆者》

当サイト「すいかつねっと」の運営者。3年前に水素の可能性に魅了され、日々独自に探求する水素健康アドバイザー。主に海外の論文をもとに水素を研究し、少しでも多くの人が水素を活用して幸せになれればと情報を発信。
【STEP1: 準備】
まずは取り入れ方を知ろう
水素吸入を日常に取り入れる方法は、大きく分けて2つのパターンがあります。
- サロンやクリニックなどに通う
- 自宅へ機器を導入して行う
ここでは、2の「自宅へ機器を導入して行う」にフォーカスしてお伝えしていきます。
自宅への機器導入は「レンタル」か「購入」の2択
自宅へ水素吸入器を導入する際は、「レンタル」と「購入」のどちらかを選ぶ必要があります。
それぞれにメリット・デメリットがあり、一概にどちらが良いとは言えませんが、1〜2年程度の使用であれば「レンタル」、それ以上の長期の利用であれば「購入」がおすすめです。
レンタルと購入の詳しい比較を以下の記事で解説しているので、迷っている方はぜひご参考ください。
>> 【徹底比較】水素吸入器はレンタルと購入のどちらが良い?
ただし、2025年現在、レンタル可能な水素吸入器は限られているため、ほとんどの方が購入することになります。
購入する場合は「中古」よりも「新品」がおすすめ
水素吸入器を購入する場合は、基本的に「新品での購入」がおすすめです。
中古品の場合、メーカーの保証対象外であることが多く、故障や不具合が起きた際際にサポートを受けられない可能性があるためです。
中古での購入については、価格の安さに惑わされずに、デメリットやリスクも理解した上で、判断するようにしてください。
>> 水素吸入器を中古で買っても大丈夫?購入前に知るべきメリットとデメリット
【STEP2: 理解】
水素吸入器の基本を知ろう
次は「水素吸入器」について理解を深めましょう。
ここでは、以下の3点について解説していきます。
- 水素吸入器の仕組み
- 水素吸入器の種類
- 水素吸入器のコスト
水素吸入器の基本①:仕組み

一般的な水素吸入器は、水を電気分解することで水素ガスを発生させています。電気を使って、水(化学式でH2O)を水素(H2)と酸素(O2)に分解するだけで、仕組みは非常に単純です。
その中心的な役割を担うのが「電解槽(でんかいそう)」と呼ばれる部品です。これが水素吸入器の心臓部であり、発生する水素の質や量、そして機器の耐久性などを左右する重要なパーツとなります。
この電解槽で水素を発生させる仕組みについて深く知りたい方は、以下の記事をぜひご参考ください。
>> 水素吸入器の仕組み徹底解剖!電解槽で水素を作るプロセスとは?
水素吸入器の基本②:種類

水素吸入器は、性能や特徴によって「家庭用ポータブル」「家庭用据え置き」「医療・業務用据え置き」の3つに大きく分けられます。それぞれの特徴とメリット・デメリットをまとめてみました。
| 種類 | 価格帯 | 主なメリット・デメリット |
|---|---|---|
| 家庭用ポータブル | 5万円〜30万円 | ✅ 小さく持ち運びしやすい ✅ 導入しやすい価格帯 ✅ 置き場所の心配が必要ない ❌ 水素発生量が少ない場合が多い ❌ 連続稼働が短く、本格使用に不向き ❌ 水素発生量が少ない場合が多い |
| 家庭用据え置き | 20万円〜50万円 | ✅ 価格と性能のバランスが取れている ✅ 比較的コンパクトで設置しやすい ❌ 外出時の持ち運びはできない ❌ 品質がピンキリで選ぶ際に注意 |
| 医療・業務用据え置き | 50〜200万円以上 | ✅ 高い水素発生量を誇る ✅ 安全性と耐久面はバツグン ❌ 導入コストが非常に高い ❌ 大きめで置き場所を取る場合あり |
それぞれに特徴があり、自身のニーズに合ったタイプを見極めることが大切です。
以下の記事では、各種水素吸入器の解説に加えて、自分はどのタイプに合っているかを診断するフローチャートも用意しているので、ぜひ試してみて下さい。
>> 3種類の水素吸入器を比較!特徴やメリット・デメリットを徹底解説


水素吸入器の基本③:コスト

水素吸入器を使う上で必要なコストは、主に以下の3つが挙げられます。
- 製品価格(またはレンタル費用)
- メンテナンス費用
- ランニングコスト
それぞれ見ていきましょう。
水素吸入器のコスト①:製品価格(またはレンタル費用)
当たり前ですが、水素吸入器の導入には費用がかかります。
機器によって異なりますが、購入の場合は20〜200万円ほど、レンタルの場合は月額1〜5万円ほどが相場です。レンタルの場合は、別途申込金などがかかる場合もあります。
参考:水素吸入器の価格相場はいくら?安い機器を選ぶリスクも解説
水素吸入器のコスト②:メンテナンス費用
水素吸入器を使う上で、定期的な部品交換が発生します。
代表的なものは、水素を発生させる部分(電解槽)や、タンクの水質維持のための部品(イオンフィルタ)の交換です。それぞれの交換頻度や費用の目安は、以下の通りです。
| 項目 | 頻度 | 費用 |
|---|---|---|
| イオンフィルタの交換 | 500〜1,000時間の使用ごと | 5,000〜10,000円/回 |
| 電解槽の交換 | 3,000〜5,000時間の使用ごと | 50,000〜100,000円/回 |
メンテナンス頻度や費用については機器によって大きく異なるので、事前に確認しておきましょう。
なお、レンタルの場合、このメンテナンス費用が免除されるケースが多いです。
水素吸入器のコスト③:ランニングコスト
水素吸入器を稼働するための電気・水代といったランニングコストもかかります。大体、月々500〜2,000円程度です。
特に注意が必要なのは、一般的に「精製水」が必要になる点です。水素吸入器では水道水が使えないことが多く、機器によっては専用水が必要なケースもあります。その場合は、市販の精製水を使用する場合よりも多くコストがかかる点は理解しておきましょう。
電気代は、機器の消費電力や使用する時間によって変動します。消費電力が高いほど電気代がかかりますので、この点も事前にチェックしくと安心です。
水素吸入器のコストまとめと便利ツールのご紹介
以上のように、水素吸入器には、これら3つの費用(製品価格/レンタル費用・メンテナンス費用・ランニングコスト)がかかることを、しっかりと認識しておきましょう。
各種コストの見積もり方などについては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご参考ください。
>> メーカーがひた隠す!水素吸入器の『隠れコスト』完全ガイド
また、当サイトでは、水素吸入器のコストが自動で算出できるツールもご用意しています。気になっている機器のコストを把握するために、ぜひご活用ください。
>> 水素吸入器の購入後のコスト(維持費)計算ツール
【番外編】
水素吸入器の広告やスペック表示の落とし穴
ここで「STEP3」に移る前に、番外編として業界の闇とも言える注意点についてお伝えしておきます。
水素吸入器の情報を集めていると、魅力的な宣伝文句や高いスペック表示に目を引かれることがあります。しかし、その表示が本当に信頼できるものなのか、注意深く見極める必要があります。
ここでは、特に注意すべき広告やスペック表示の「落とし穴」について解説します。
落とし穴①:
「高濃度ppm」表記の罠

「水素濃度670,000ppm!」といった、非常に高い濃度をアピールする広告を見たことはありませんか?
結論として、ppm表記は参考になりません。なぜなら10,000ppmはわずか1%の水素濃度だからです。
本当に見るべきポイントは、『水素純度99.9%以上』といったパーセント表記と、後述する『水素発生量』です。
この点については、以下の記事で詳しく解説していますので、そちらをご覧ください。
>> ppmに騙されない!水素吸入の水素濃度ppmってなに?
落とし穴②:
「日本製」水素吸入器の真実と見抜き方

製品選びの際、「日本製」という表示は安心感につながるポイントです。
しかし、「日本製」と表記された水素吸入器の中には、私たちが一般的にイメージする「国内で主要部品から製造・組み立てされた製品」とは限らないケースが、非常に多いです。
「日本製」という言葉の裏側にある実態と、本当に信頼できる製品かどうかを見抜くためのポイントを以下の記事で解説しています。日本製にこだわりたい方は、知らないと損をしかねない内容です。
>> 99%は嘘!?その水素吸入器が日本製ではない理由と見抜き方
落とし穴③:
「H2ガス」よりも「HHOガス」の方が良い?

水素吸入器を探していると、「HHOガス(別名:水素酸素ガスなど)」と「H2ガス(純粋な水素ガス)」という言葉を目にすることがあります。
「HHOガスの方が効果が高い」といった情報もあり、それらの意見がもっともらしく聞こえるかもしれません。
結論から言うと、医学研究で主に使用されているのは純粋な『H2ガス』であり、特段の理由がない限りはH2ガスを発生させるタイプの水素吸入器を選ぶことが推奨されます。
詳しい理由については、以下の記事をご参考ください。
参考:【決定版】水素吸入はHHOガスとH2ガスのどちらが良い?科学的根拠を徹底解説!
【STEP3: 実践】
後悔しない!水素吸入器選び5つのポイント
では、いよいよ最終ステップです。
ここでは、水素吸入器選びに欠かせない以下の5つのポイントをご紹介します。
- 性能
- コスト
- 保守性
- 安全性
- 信頼性
それぞれ簡単に解説していきます。
水素吸入器選びのポイント①:
性能
性能面で最も重要なのは「水素発生量」です。十分な水素が発生していない機器では、期待した変化が得られない可能性も高くなります。
当サイトでは200ml/分以上を目安とし、できるだけ多い機器をおすすめしています。この目安の理由や水素量が多い方が良い理由については以下の記事で詳しく解説しています。
参考:水素吸入器の「最適」な水素発生量は?多いほどよいのか科学的に検証
水素発生量以外の重要な性能の7つの観点については、以下の記事をご参考ください。

水素吸入器選びのポイント②:
コスト
コスト面では、単純に製品価格だけではなく、メンテナンス費用とランニングコストを含めた、総合的なコストを見るようにしましょう。
製品価格の安さだけで決めてしまうと、ほぼ確実に後悔することになります。性能が十分でなかったり、維持費が非常に高額だったりするためです。
参考:水素吸入器の価格相場はいくら?安い機器を選ぶリスクも解説
長く続けていくために、長期的な目線でコストをしっかりと確認しておきましょう。
水素吸入器選びのポイント③:
保守性
毎日快適に使い続けるために欠かせないのが保守性です。保守性とはサイズや重量、日々のお手入れなど管理面での項目です。
重要なポイントは、日々のお手入れの頻度と内容です。日々のお手入れは、タンクの水交換やパーツの洗浄などが基本です。こういった手間が少ない機器の方が使い続けやすく、途中で面倒になって水素吸入自体をやめてしまうリスクを減らせます。
三日坊主や面倒くさがりな性格の方は、特に見ておきたいポイントと言えます。
水素吸入器選びのポイント④:
安全性
健康のために使う機器だからこそ、安全性は妥協できません。
最低限、電気用品安全法に基づく『PSEマーク』の有無と、メーカーが第三者機関によるガス成分分析結果を公開しているかを確認しましょう。安全意識の高いメーカーであれば、これらは必ず実施しています。
参考:水素吸入器にPSEマークは必須!安全な選び方と確認方法を徹底解説
そのほか見ておくとより安心できる安全性の5つのポイントについては、以下の記事をご参考ください。
水素吸入器選びのポイント⑤:
信頼性
見落としがちですが、信頼できる機器・企業かどうかも非常に大切なポイントです。
機器の導入実績や口コミ、サポート体制や品質については、必ず見ておくべきしょう。
特にアフターサポートは大切で、「売って終わり」というような販売者を避けるためにも、以下の記事で紹介している9つのポイントを事前に確認しておいてください。
参考:水素吸入器の信頼できる販売会社を見極める9つのポイント
当サイトのランキングを参考にするのもおすすめ
水素吸入器選びで大切になる5つのポイントについて解説してきました。ただ、見るべき項目が多いのも事実で、結局どれにすれば良いのかわからないという方もいるでしょう。
そんな場合は、当サイトのランキングが役立ちます。水素吸入器の専門家が今回解説した5つのポイント(合計30項目以上)で全機種を徹底比較し、本当におすすめできる機器だけを厳選しました。あなたに最適な一台がきっと見つかるはずです。
水素吸入器を購入前にすべき「ただ1つ」のこと
水素吸入器を購入する前には、実機を使った体験をすることを強くおすすめします。その理由は、カタログスペックだけでは分からないことがたくさんあるためです。
例えば、以下のような声をよく聞きます。
- 寝室で使いたいのに、思ったより音が大きくて眠れない。
- 想像以上に大きく、設置すると圧迫感を感じる。
- 毎日使うには、給水や手入れが思ったより面倒だった。
- 吸入感がなく、期待していたほどの変化を感じられなかった。
水素吸入器は高価な買い物だからこそ、後から「しまった!」と後悔する事態は避けたいものです。
購入前の実機確認は、こうしたミスマッチを防ぐための最も確実な方法です。機器のレンタルや対象機器を導入しているサロンやクリニックへ足を運ぶなど、低価格で試せる方法を検討しましょう。
少し手間と時間がかかりますが、後悔しないためにも必ず実施される事を強くおすすめします。
水素吸入ができるお近くのサロンやクリニックを探す際は、以下のページもぜひご活用ください。
>> 【都道府県別】水素吸入ができるサロン・クリニック一覧
水素吸入器選びに関するよくある質問
最後に、水素吸入器選びの際によく聞かれる内容についてまとめてみました。かなり細かい部分になりますが、水素吸入器選びで迷っている際にぜひご参考ください。
Q1. 水素吸入器から有害なオゾンが発生するって本当?
水素吸入器が水を電気分解して水素と酸素に分解する過程で、オゾンが発生するリスクがあります。
ただし、適切に設計されている機器であれば、体に害を及ぼすレベルのオゾンを吸い込む危険性は極めて少ないと言えます。
オゾンが気になる方は、機器選びの際にオゾン発生の有無を確認しておくと安心です。
Q2. ステンレスの電極の水素吸入器は危険?
ステンレスの電極は腐食しやすく、水中に有害な金属(クロムやニッケルなど)が溶け出すリスクがあります。
そのため、腐食しづらいチタンやプラチナの電極の方が安全性が高いと言われます。そのため、特段の理由がなければチタンやプラチナの電極を用いている機器を選んでおくと安心です。
しかし、ステンレスの中でも、医療用インプラントにも使用される医療用ステンレス(SUS316Lなど)は高い安全性を持つため、上述のリスクは低いと考えられます。
Q3. 「低流量長時間」と「高流量短時間」はどちらが良い?
理想は「高流量で長時間」であることを前提としつつ、どちらか選ぶ必要がある場合は、「低流量で長時間」を当サイトではおすすめしています。
水素吸入をやめた後は10〜15分程度で体内から水素が抜けることがわかっているため、常に発生する活性酸素を除去し続けるためにも、長時間の実施が望ましいと言えます。
ただし、長時間の吸入ができない場合は、高流量の機器で短時間て効率的に実施するのも選択肢の1つです。
Q4. 「水素のみ」と「水素酸素混合」はどちらが良い?
どちらかを選ぶ必要がある場合は、「水素酸素混合」がおすすめです。
ただし、それぞれの特徴と自分のニーズを照らし合わせて、選ぶのが大切です。以下の記事で解説している判断基準もぜひ参考にしてみてください。
Q5. 水素吸入器のメンテナンス・お手入れは何が必要?
水素吸入器のメンテナンス及び日々のお手入れの代表例は以下のとおりです。
こうしたメンテナンスやお手入れは長く使用していく上で欠かせないものなので、こまめに実施するようにしましょう。
Q6. 水素吸入器に公的な認証基準はある?
現在、日本において水素吸入器の公的な認証制度や基準はありません。
ただし、水素医学の権威である太田成男氏が理事長を務めるJHyPAでは、一定の認証基準が定められています。
主な基準は以下のとおりです。
- 毎分200〜640mlの水素が発生すること
- PEM式で生成していること
- 爆発に対する安全性の対策を施していること
- 機器やACアダプタのPSE認証を受けていること
上記の認証基準について詳しくは以下の記事をご覧ください。
Q7. PEM式の水素吸入器って何?
PEM式とは、「Proton Exchange Membrane(プロトン交換膜)」を電解槽に用いた電気分解の方式です。
現在、ほとんどの水素吸入器はPEM式を採用しています。プロトン交換膜は水素イオンのみを透過する特性があり、高純度の水素ガスを発生させるのが最大の特徴です。
PEM式についての詳しい解説は、以下の記事をご覧ください。
まとめ:水素吸入器を正しく理解し、納得のいく選択を
水素吸入器の購入・レンタルを検討されている方に向けて、水素吸入器の基本から後悔しないための選び方まで詳しく解説しました。
水素吸入器は、決して安い買い物ではありません。だからこそ、「なんとなく良さそう」といった曖昧な理由で選ぶのではなく、せいせい今回ご紹介したような知識を身につけ、ご自身の目的やライフスタイルに合った、本当に信頼できる一台を見つけることが大切です。
この記事で得た情報を元に、焦らず、じっくりと比較検討し、納得のいく水素吸入器を選んでください。もし、ご自身で決められない、複数の候補で迷っているという方は、以下の公式LINEよりお気軽にご相談ください。
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