コラム
【これが結論】水素吸入はエセ科学でトンデモ健康法なのか?答えはNO

【これが結論】水素吸入はエセ科学でトンデモ健康法なのか?答えはNO

《この記事の執筆者》

「水素吸入ってエセ科学でしょ?」
そんな疑問をお持ちではないでしょうか?

一昔前に、水素水に対して消費者庁から「景品表示法に基づく措置命令」がされて話題となったため、そのイメージが強く残っており、水素吸入も嘘っぱちだ!と考えてしまう人も少なくないでしょう。

そもそも水素水と水素吸入は全く異なるものですが、水素を体内に取り込むという点では共通しているため、同じものとして批判されるのも無理はないでしょう。

そこで今回は水素吸入はエセ科学なのか?について徹底的に考察していきたいと思います。

水素吸入に興味はあるけど、エセ科学なのかどうか心配で手をつけられていないという方は、その疑問も解決するはずなので、ぜひ最後までご覧ください。

【結論】水素吸入はエセ科学ではない!

【結論】水素吸入はエセ科学ではない!

まず結論ですが、私は「水素吸入はエセ科学でもトンデモ健康法でもない」と考えています。

これは単に感情的にそう主張しているのではなく、しっかりとした根拠があって、こう考えています。

それらの根拠については後ほど詳しくお伝えしていきます。

なぜ水素吸入がエセ科学・トンデモ健康法と言われるのか?

なぜ水素吸入がエセ科学・トンデモ健康法と言われるのか?

では、なぜ水素吸入がエセ科学やトンデモ健康法というレッテルを貼られているのかについて少し見ていきましょう。

エセ科学とは?

そもそもエセ科学とはなんでしょう?

weblio辞書には「エセ科学」について以下のように記載があります。

疑似科学(ぎじかがく、英: pseudoscience)とは、科学的で事実に基づいたものであると主張されているにもかかわらず、科学的方法とは相容れない言明・信念・行為のことである[1][注釈 1]似非科学えせかがく偽科学にせかがくなどとも呼ばれる。疑似科学は、矛盾、誇張、反証不可能な主張、確証バイアスへの依存、他の専門家による評価への開放性の欠如、仮説形成時の体系的実践の欠如、および疑似科学的仮説が実験的に否定された後も長期間に渡って信奉されていることなどを特徴とすることが多い[2]。なお、疑似科学と非科学(英語版)は異なる概念である。

weblio辞書

色々と小難しく書いていますが、要するに「科学的根拠に基づいていると言いながら、信ぴょう性の低いもの」を指すようです。つまり、「水素吸入は科学的根拠があると言いながら、対して効果がないんじゃないの?」というわけです。

では、続いて「水素吸入=エセ科学」派の意見を見ていきましょう。

「水素吸入はエセ科学!」派の意見①

Googleで「水素吸入 エセ科学」と調べると、いくつかエセ科学派の意見が出てきます。

例えば、東洋経済では『「トンデモ」な健康情報には見分け方がある』というタイトルの記事で以下のように記されています

○水素
水素を含んだ「水素水」「還元水」なるものも流行しています。水素には還元力があるので、活性酸素をつぶして老化などを防いでくれるという触れ込みです。しかし、世に出回る「水素水」に含まれる水素はごく低濃度であり、何らか効果が期待できるとは思えません。「水素陰イオンを含む」と称した製品もありますが、これは水とすぐ反応して消えてしまうため、ウソッパチと言い切れます。水素サプリなるものも、成分を見るかぎり体内で水素が発生するとは考えられないものがほとんどです。

東洋経済

上記は水素吸入というよりかは水素水や水素サプリについての批判ですが、「何らか効果が期待できるとは思えません」であったり、「体内で水素が発生するとは考えられない」といったことが書かれています。

しかし、「思えません」という”お気持ち”だったり、「体内で水素が発生するとは考えられない」と言いながら、人間の腸で水素が発生している事実に反しています。

つまり、科学的根拠を示しているわけではなく、この主張自体がエセ科学やトンデモ健康情報と言えるのではないでしょうか?

「低濃度の水素を含んだ水素水や水素サプリが効果をもたらさない」とする研究報告を持ってして初めて、主張に科学的に意味が出てくるかと思います。

「水素吸入はエセ科学!」派の意見②

もう一つ検索上位に出てきたものとして、とあるクリニックの院長さんが書いたブログ記事がありました。

そこでの主張をまとめると

クリニックA院長の主張
  1. 酸素と水素を混ぜれば水なので、意味がないのでは?
  2. 水素のみを吸入すると、酸欠で死亡する
  3. 体内のすべての活性酸素を無くすと人体に備わった防衛システムを破壊する

水素吸入についてある程度詳しい方であれば、上記が的外れな指摘であることはすぐにわかるかと思います。

それぞれについて少し以下で反論していきます。

「酸素+水素=水だから意味ない」への反論

もちろん、水は水素と酸素で構成されているため、これらを合わせると水になります。実際、水素吸入器では、一般的に水を電気分解して水素を発生させています。

ただ、この原理があるから何?という話で、じゃぁ水の中にも酸素があるから私たちは呼吸できますよね?みたいなことです。

これは当然無理で、分子などが結合した状態(水)と、それらが個別(酸素や水素)になっているのでは、体での使われ方や性質が異なることは考えればわかることです。

なので、まとめると「酸素+水素=水」に対する反論としては、「だから何?その原理を活用して水素吸入器では水を電気分解して手軽に水素を発生してます」という感じです。

「水素のみを吸入すると死ぬ」への反論

これも当たり前の話で、もちろん水素のみを吸入していれば酸欠で死にますが、水素吸入では酸素も合わせて取り込むため、こんなことは起こりません。

また、これまでに様々な水素吸入に関する臨床研究が報告されていますが、重篤な副作用の報告はなく副作用リスクが低いことも水素吸入の大きな特徴の一つです。

>> 【医師監修】水素吸入療法にリスクや副作用はある?各国の規制は?

「活性酸素がなくなると体を壊す」への反論

これは正直、大変恐縮ですが「勉強不足なのでは?」と思わざるを得ません。

そもそも水素が注目されるようになったのは、2007年に医学誌『Nature Medicine』に「水素が選択的に悪玉活性酸素を除去する」という論文が掲載されたからです。

つまり、水素は体内の活性酸素をすべて取り除くのではなく、悪玉活性酸素と呼ばれる過剰になると悪さをするもののみを”選択的に”除去してくれるのです。

そのため、生命の維持に必要な活性酸素まで除去されて、体を壊すなんてことは起こりません。

>> 【徹底解説】なぜすごい?水素の健康メカニズムを解説

「水素吸入はエセ科学!」派の意見まとめ

少し長くなったので、まとめると、

エセ科学派の主張まとめ
  • 「何らか効果が期待できるとは思えません」や「体内で水素が発生するとは考えられない」といった”お気持ち”
  • 酸素+水素=水、水素のみ吸入や活性酸素をすべて除去すれば死ぬ

と言ったようなもので、「水素吸入はエセ科学!」派の意見自体が、科学的根拠に基づいているものではなかったり、あまり水素吸入について知らずに批判しているなという感じです。

ただ、ここで1つ問題が出てきます。

これらの批判が科学的根拠に基づいていないからといって、水素吸入療法が似非科学ではないと証明したことにはなりません。

なので、ここからは水素吸入がエセ科学やトンデモ健康法ではない理由について解説していきます。

水素吸入がエセ科学やトンデモ健康法ではない理由4つ

水素吸入がエセ科学やトンデモ健康法ではない理由4つ

私が「水素吸入がエセ科学やトンデモ健康法ではない」と主張する理由は主に以下の4つです。

水素吸入=エセ科学ではない理由
  1. 先進医療に認定された実績がある
  2. 人を対象とした研究報告も多数ある
  3. 一部の医療機関で治療に取り入れられ始めている
  4. 現在でもさまざまな研究が進められている

それぞれ以下で解説していきます。

水素吸入がエセ科学ではない理由①:
先進医療に認定された実績がある

まずなんと言っても、水素吸入は日本の厚生労働省により先進医療に認定された実績があります。

日本政府が公にその安全性や有効性について一定程度認めたと考えても良いでしょう。

というのも、先進医療に認定されると実際に医療の現場で用いられるため、エセ科学やトンデモ健康法なんかを採用してしまった場合、大問題になります。

なので、認定の前にしっかりとしたエビデンスがあるかの確認はされており、エセ科学の可能性は極めて低いと言えるでしょう。

水素吸入療法と先進医療については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご参考ください。
>> 効果なし?水素吸入療法が先進医療Bから取下げられた理由

水素吸入がエセ科学ではない理由②:
人を対象とした研究報告も多数ある

「水素吸入がエセ科学ではない」理由の2つ目は、水素吸入を用いた人での研究結果が多数報告されてきている点です。

医学の世界では、研究室などで試験管を使って行われる研究結果と、実際に人や動物を対象とした研究結果が異なることはよくあります。

そのため、水素が研究室の実験で健康にポジティブな結果が出たからといって、人にも同様にポジディブな影響が出ると証明することにはなりません。

しかし、近年水素吸入を用いて人を対象とした研究も数々報告されており、それらにおいても非常に良い結果報告がされてきています。

具体的な内容については、当サイトの医師監修記事や研究論文解説ページをご覧ください。
>> 【医師監修】水素吸入に期待されている効果
>> 水素に関する研究論文をわかりやすく解説

水素吸入がエセ科学ではない理由③:
一部の医療機関で治療に取り入れられ始めている

「水素吸入がエセ科学ではない」理由の3つ目は、医療機関にも続々と水素吸入が導入されていることです。

先日の健康産業新聞に掲載されたニュースでは、現在1,000以上もの医療機関で水素吸入が導入されていると報告されていました。

医療機関で導入されるには、しっかりとしたエビデンスがないと難しいため、そういったところで続々と導入されていることはエセ科学ではないことを示す1つの証拠といえます。

水素吸入がエセ科学ではない理由④:
現状も研究が進んでさまざまな解明が進んでいる

「水素吸入がエセ科学ではない」理由の4つ目は、現在数多くの研究が進められ、日々解明が進んでいる点です。

この記事を書いている2024年5月11日現在、PubMedという論文掲載サイトで「水素吸入」関連の論文を検索すると2024年に公表された論文だけでも37件も出てきます。

つまり、3~4日に1本の水素吸入関連論文が発表されている計算になります。

これだけ日々研究が進められていれば、しっかりとした有効性が確立されるのもそう遠くはないでしょう。

水素吸入はエセ科学ではない!:まとめ

今回は、「水素吸入はエセ科学だ!」という主張に対する反論をしてみました。

総論としては、水素吸入エセ科学派の主張は弱いため気にする必要はなく、先進医療に認定された過去や日々エビデンスが構築されていっていることから、水素吸入はエセ科学というには無理があるでしょう。

とはいえ、水素吸入が疾患に対する従来の標準治療を代替するまでの有効性がまだ確立されていないのも事実なので、その辺りは今後解決されることに期待したいと思います。

人類が本を開発したときに「本ばっかり読んでたらアホになる」と言われていたように、何事も新しいことは批判の目にさらされるものですね。

すいかつねっとでは、引き続き最新研究に基づき水素吸入に関する情報を発信していきます。

何か聞きたいことや調査してほしいことがあれば、お問い合わせページよりぜひお気軽にご連絡ください。

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