水素吸入器と一口にいえど、実は3つのタイプに分類できます。
それぞれ特徴やメリット・デメリットがあり、これらを把握せずに水素吸入器を選んでしまうと、思わぬ失敗を招いてしまいます。
そこで本記事では、水素吸入器の種類とそれぞれの特徴やメリット・デメリットを解説し、ご自身に合った種類の選び方まで解説します。簡単な質問に答えるだけで自分に合った水素吸入器のタイプがわかるフローチャートも用意していますので、ぜひ最後までご覧ください。
《この記事の執筆者》

当サイト「すいかつねっと」の運営者。3年前に水素の可能性に魅了され、日々独自に探求する水素健康アドバイザー。主に海外の論文をもとに水素を研究し、より多くの人が水素を活用して幸せになれればと情報を発信。
まず知っておきたい!水素吸入器の基本
水素吸入とは、水素吸入器を使って水素ガスを鼻や口から体内に取り込む方法です。
水素の最大の特長は、体内で発生する有害な悪玉活性酸素(ヒドロキシラジカル)を選択的に除去できること。この活性酸素が過剰に増えると、身体の不調や病気を引き起こす原因となるため、水素吸入はその予防・改善に役立つと期待されています。
水素ガスの生成方法
ほとんどの水素吸入器は、「水の電気分解」によって水素ガスを作り出します。
水(H₂O)に電気を通すことで、「水素(H₂)」と「酸素(O₂)」に分解される仕組みです。
この方式は、主要な3タイプすべての水素吸入器で採用されています。
>> 水素吸入器の仕組み徹底解剖!電解槽で水素を作るプロセスとは?
3種類の水素吸入器の特徴とメリット・デメリット

水素吸入器は大きく分けて3つのタイプがあり、以下の2つの軸で分類できます。
【規格】「ポータブル」と「据え置き」
【用途】「家庭用」と「医療用(業務用)」
これら2つの分類軸から、「家庭用ポータブルタイプ」「家庭用据え置きタイプ」「医療・業務用据え置きタイプ」の3つに分けられます。
それぞれの特徴とメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
「医療・業務用ポータブルタイプ」は存在しないため、ここでは取り上げません。
【タイプ1】家庭用ポータブル水素吸入器

家庭用ポータブル水素吸入器は、コンパクトで持ち運び可能な水素吸入器です。ボトル型と据え置き型を小型化した2つの種類があります。
自宅だけでなく外出先でも手軽に水素吸入を行える点が最大の特徴です。小さいため、バッグに入れて携帯でき、片手で簡単に使用できるため、忙しい日常でも水素を取り入れやすいタイプです。
基本的なスペックやメリット・デメリットは以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サイズ・重量 | 非常にコンパクトで、数百グラムと軽量 |
| 水素発生量 | 10〜100ml/分程度 |
| 価格帯 | 5万円〜30万円程度 |
| メリット | ・持ち運びが便利で、外出先や旅行先でも使用可能 ・充電式のものが多く、電源のない場所でも使える ・比較的価格が手頃なものが多い |
| デメリット | ・水素発生量が据え置きタイプに比べて少ない傾向 ・連続稼働時間が短い(30分〜1時間程度) |
家庭用ポータブル水素吸入器は、価格やサイズ感などの点から手軽に水素吸入を取り入れられる魅力があります。一方で、性能面でやや他のタイプに劣る傾向にあります。
なので、場所を選ばない手軽さを重視する方に向いているタイプの水素吸入器と言えます。実際、家事でバタバタして、ゆっくりした時間が取りづらい主婦(夫)の方々に人気があります。
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家庭用ポータブル水素吸入器については、以下の記事で詳しく解説していますので、より詳しく知りたい方はぜひご参考ください。
>> ポータブル水素吸入器のメリット・デメリットは?選び方やおすすめ機種を紹介
【タイプ2】家庭用据え置き水素吸入器

家庭用据え置き水素吸入器は、家庭でもしっかりとした水素吸入を行える水素吸入器です。
安定した水素発生量と機能性が特徴で、リビングや寝室に置いて使用します。サイズや重量は屋内での移動は問題ない機器が多いですが、外出時の持ち運びは厳しいです。
基本的なスペックやメリット・デメリットは以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サイズ・重量 | 小型家電程度の大きさ、重量は3kg〜 |
| 水素発生量 | 100〜300ml/分程度 |
| 価格帯 | 20万円〜50万円程度 |
| メリット | ・安定した水素発生量を長時間維持できる ・連続使用時間が長い(2時間以上可能なものが多い) ・操作が比較的シンプルで使いやすい |
| デメリット | ・持ち運びには不向き ・初期投資がやや高額 ・設置スペースが必要 |
家庭用据え置き水素吸入器はポータブル型よりも性能が高く、本格的に水素吸入を取り入れていきたい方に向いています。一方でサイズや価格の面では、ポータブル型には劣る部分もあります。
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【タイプ3】医療用・業務用据え置き水素吸入器

医療用・業務用据え置き水素吸入器は、高い性能を誇り医療機関やサロンなどで導入される水素吸入器です。
医療機器ではないため、はっきりとした定義は決まっていませんが、高性能で高い耐久性を備えており、クリニックなどで多く導入されているものが該当します。
中には1000ml/分以上の大量の水素ガスを発生させたり、5時間以上の長時間の使用にも耐える耐久性を備えていたりする機器もあります。価格は高めで、サイズも大きい傾向があります。
基本的なスペックやメリット・デメリットは以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サイズ・重量 | 中型家電程度、重量は5kg〜 |
| 水素発生量 | 300ml〜1000ml/分以上 |
| 価格帯 | 50万円〜200万円以上 |
| メリット | ・非常に高い水素発生量と安定性 ・長時間連続運転が可能(8時間以上可能なものも) ・高い安全性や耐久性 |
| デメリット | ・非常に高価格 ・大型で場所を取る ・メンテナンスが高額なケースもある |
その高い性能と耐久性から、医療機関や美容サロンなど業務用として向いている水素吸入器と言えます。また、一般家庭でも費用よりも性能を重視する方が導入されているケースもあります。
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医療用水素吸入器については、以下の記事で詳しく解説していますので、より詳しく知りたい方はぜひご参考ください。
>> 「医療用」水素吸入器とは?定義や誤解されるポイントを解説
【比較表】水素吸入器3タイプの違いまとめ
以上の3つのタイプの水素吸入器のそれぞれの特徴とメリット・デメリットを以下にまとめてみました。
| 比較項目 | 家庭用ポータブル | 家庭用据え置き | 医療用・業務用 |
|---|---|---|---|
| 形状 | コンパクトで持ち運び可能 | 据え置き型 | 大型据え置き型 |
| 水素発生量 | 10〜100ml/分 | 100〜300ml/分 | 300ml/分以上 |
| 連続使用時間 | 30分〜1時間 | 2〜4時間 | 4〜8時間以上 |
| 価格帯 | 5〜30万円 | 20〜50万円 | 50〜200万円以上 |
| メリット | 手軽さ、持ち運びやすさ | 安定した性能、使いやすさ | 高性能、高耐久性 |
| デメリット | 発生量・連続時間の制限 | 持ち運びが不便 | 高価格、設置スペース必要 |
| 向いている人 | ・外出先でも使いたい方 ・時間のない方 | ・自宅で定期的に使いたい方 ・効果を重視する方 | ・プロ用途 ・最高性能を求める方 |
それぞれ異なる長所と短所があり、自身に合った水素吸入器選びが大切になります。
それを見つける方法について以下で解説していきます。
自分に合った水素吸入器の選び方5つのステップ
万人に最適な、万能な水素吸入器はありません。それぞれのニーズや状況によって、どれが最適なのかは変わってきます。
以下の5つのステップを参考に、あなたに最適な水素吸入器を見つけてください。
Step1: 目的を明確にする(健康維持?美容?疲労回復?)
まず、あなたが水素吸入を始める目的は何かを考えましょう。目的によって、重視すべき項目が変わってきます。
- 健康維持・予防目的:安定した性能と長期使用を考慮し、据え置きタイプが向いています。
- 美容目的:コンスタントに使用できる手軽さも重要なので、使いやすさを重視しましょう。
- 疲労回復・スポーツ後のケア:即効性と使うタイミングの柔軟性から、ポータブルタイプも検討価値があります。
- 特定の症状緩和や治療補助:より高い効果を期待するなら、水素発生量の多い据え置きタイプや業務用タイプが適しています。
目的を明確にすることで、必要な性能がわかり、迷わず選べるようになります。
Step2: 使う場所や頻度を考える(自宅?外出先?毎日?)
次に、どこでどれくらいの頻度で使用するかを考えましょう。
- 主に自宅で使う場合:据え置きタイプが適しています。安定した水素発生量と長時間の使用が可能なため、自宅でじっくりケアできます。
- 外出先や職場でも使いたい場合:ポータブルタイプが便利です。軽量でバッグに入るサイズを選びましょう。
- 毎日使う予定の場合:耐久性と使いやすさ、メンテナンスのしやすさを重視しましょう。
- 週に数回程度の使用:比較的リーズナブルなモデルでも十分かもしれません。
使用場所と頻度によって、形状や性能の優先順位が決まります。
Step3: 予算を決める(初期費用とランニングコスト)
水素吸入器を選ぶ際は、本体価格だけでなく、維持費も考慮しましょう。
初期費用(本体価格)は5万円〜200万円以上と幅広いので、予算に合うものを選ぶ必要があります。また、継続して使用する上で必要な電気代や精製水の費用、定期的な部品交換やメンテナンス費用も考慮する必要があります。
メンテナンスは一般的に3万円〜4万円ほど必要となるケースが多く、メンテナンス時に不具合のある部品が見つかった場合は、別途部品交換代がかかることもあります。
無理のない予算設定で、長く続けられる水素吸入器を選びましょう。
Step4: 製品を探して、検討する
ここまでで目的や使用場所・頻度、予算を決めたら、それらに当てはまる製品を探します。
実際に製品を探す際は、以下のポイントをチェックしましょう。
- 水素ガス発生量は十分か?
- 連続吸入時間は1時間以上可能か?
- 騒音レベルは50db以下か?
- 製品価格は高すぎないか?
- 維持費はかかりすぎないか?
- メンテナンスは簡単か?
- 製品本体は動かしやすく丈夫か?
- 安全性は保証されているか?
- メーカー/販売会社は信頼できるか?
これらのポイントについて詳しくは以下の記事で解説していますので、併せてご参考ください。
>> 失敗しない水素吸入器の選び方|9つのポイント解説
市販されている水素吸入器の一覧は、以下からご覧いただけます。
>> 水素吸入器メーカーと機器の一覧
Step5: 口コミやレビューも参考に(客観的な視点も忘れずに)
最後に、実際の使用者の声を参考にしましょう。
具体的には以下のような点でチェックしておくと良いです。
- 公式サイトだけでなく、第三者のレビューサイトも確認
- 長期使用した人の評価を重視
- 否定的な意見も含めて確認(デメリットも把握しておくことが大切)
- 口コミはあくまで参考程度に(個人差があることを念頭に)
また、可能であれば導入前にデモ体験や短期レンタルをしてみましょう。一部のサービスでは、水素吸入器のレンタルも行っており、初期費用を抑えつつ効果を試すことができます。
実際の使用感を確かめることで、より満足度の高い選択ができます。
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自分に合った水素吸入器のタイプを簡単に診断できるフローチャートを作りました。
以下の質問に答えていくことで、あなたに最適な水素吸入器のタイプがわかりますので、ぜひ参考にしてみてください。

上記のフローチャートを簡単に説明すると、まず最も大切な目的(期待する効果)を明確にします。治療の補助などの場合は性能の高い医療・業務用が良いでしょう。
美容や健康維持などが目的の場合は、利用シーンや予算などに併せてポータブルか据え置きかを選ぶようにすると良いです。
まとめ:自分に合った水素吸入器の種類を選ぼう
水素吸入器は大きく3つの種類に分けられ、それぞれの特徴は大きく異なります。
重要なのは、あなたのライフスタイルやニーズに合った製品を選ぶことです。
- ポータブルタイプ:手軽さと携帯性を重視する方向け
- 家庭用据え置きタイプ:安定した性能と使いやすさを求める方向け
- 医療機関向け・業務用タイプ:最高性能と耐久性を求める方向け
本記事で紹介した選び方のポイントを参考に、あなたにぴったりの水素吸入器を見つけ、健康的な生活を送るきっかけにしていただければ幸いです。








