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水素吸入器の価格相場はいくら?安い機器を選ぶリスクも解説

水素吸入器の価格相場はいくら?安い機器を選ぶリスクも解説

水素吸入器の価格は、タイプや性能により数万円から数百万円までと非常に幅広いのが実情です。

主なタイプ別の価格目安は、持ち運び可能なポータブル型が4万円~、自宅でしっかり使う据え置き型が20万円~、高性能な業務用が50万円~となります。

しかし、価格だけで選ぶのは注意が必要です。安価な製品には性能や安全性、サポート面でのリスクも潜んでいます。

この記事では、水素吸入器の価格相場をタイプ別・性能別に詳しく解説し、値段の違いを生む要素、安い機器を選ぶリスクを解説します。後悔しないための選び方のポイントもご紹介するので、自分にピッタリの水素吸入器を見つけるためにご参考ください。

製品価格だけでなく、電気代や消耗品といった購入後のランニングコスト等を含めた総合的なコストで判断することも、後悔しないためには重要です。総合的なコストの考え方については、以下の記事で詳しく解説しています。
>> 見落としがち?水素吸入器のコストの見極めポイント5つ

《この記事の執筆者》

【タイプ別】水素吸入器の価格相場

水素吸入器は大きく「家庭用ポータブル」、「家庭用据え置き」、「業務・医療用」の3つに分けられ、それぞれ価格帯が異なります。

まずは、これらのタイプ別の水素吸入器の価格相場を見ていきましょう。

タイプ価格相場水素発生量
家庭用ポータブル4~20万円100ml/分未満
家庭用据え置き20~50万円100〜300ml/分
業務・医療用50〜200万円以上300ml/分〜
表1:水素吸入器のタイプ別 価格相場と水素発生量目安

家庭用ポータブルタイプ:4万円~20万円が目安

家庭用ポータブル型の水素吸入器は、持ち運びが可能で、場所を選ばずに手軽に水素吸入ができるのが大きな特徴です。

価格は4万〜20万円ほどで、比較的手頃な価格帯に位置しています。

手軽な一方で、水素発生量が少ない傾向にあるため、がっつりと水素吸入を行いたい方は、次の据え置き型の方が向いているでしょう。

家庭用据え置きタイプ:20万円~50万円が目安

据え置きタイプは、自宅に設置して定期的に使用することを前提とした機種です。

価格帯は20万円~80万円程度とかなり幅があります。

ポータブルタイプより価格が高い分、性能も向上しています。

業務用・医療用タイプ:50〜200万円以上が目安

業務用・医療用タイプは、クリニックやエステサロンなどの施設での使用を想定した高性能な機種です。

価格は50〜200万円以上と高額になりますが、それに見合った性能と耐久性を備えています。

レンタルを提供している場合もあり、一般家庭への導入も可能です。最近はこういった業務用の高性能の機器をご自宅に導入される方も増えてきています。

水素吸入器のタイプごとの特徴やメリットやデメリットについては、以下の記事で解説しているのでご参考ください。
>> 3種類の水素吸入器を比較!特徴やメリット・デメリットを徹底解説

【水素発生量別】水素吸入器の価格相場

次に、水素吸入器選びで重要な指標となる「水素発生量」に注目して価格相場を見てみましょう。水素発生量とは、1分間にどれくらいの量の水素ガスを作り出せるかを示す数値で、一般的にこの数値が高いほど、価格も高くなる傾向があります。

以下の表は、当サイトが集めた55機種のデータを元に、水素発生量別の価格相場と、「水素発生量1ml/分あたりの価格」(コストパフォーマンスの目安)をまとめたものです。

水素発生量
(ml/分)
価格相場水素発生量あたりの価格
(1ml/分あたり)
100ml未満5~30万円8,100円
100~200ml20~30万円2,100円
201~300ml40〜50万円1,800円
301~600ml80~100万円1,700円
601~1500ml150~200万円1,800円
1501ml以上200万円以上1,200円
表2:水素発生量別 価格相場と1mlあたり価格(コスパ)の目安(2025年5月現在のデータに基づく)
※各水素発生量に該当する機器の価格の平均値(または中央値)を参考に算出しています

この表から分かるように、水素発生量が多くなるほど、製品価格は上がる傾向にあります。

しかし、1mlあたりの価格(コスパ)で見ると、発生量が上がるにつれて割安になる傾向が見られます。(601〜1500ml/分クラスは例外的に割高になっています)

どの程度の水素発生量が必要かは、期待する目的や体感によって個人差がありますが、水素発生量に対する相場価格を把握しておくと、機器選びの際に役立つでしょう。

ぜひ、この表を参考に、気になる製品を見比べてみてください。

【補足】水素発生量と価格の「相関」をデータで見てみよう

上述で用いた55機種の水素発生量と製品価格と散布図で示すと、以下のようになります。

見ての通り、水素発生量が多いほど価格も高くなる「右肩上がり」の傾向がはっきりと見て取れます。

また、グラフの中央を通るオレンジ色の「トレンドライン(傾向線)」も綺麗な右肩上がりになっています。この線は製品の全体的な価格傾向を平均的に示したもので、発生量と価格に強い関係があることがうかがえます。

水素発生量が製品価格の大部分を説明する

統計的に見ると、水素発生量が製品価格の大部分を決めていると言えそうです。

上記グラフの左下に「R² = 0.858」という数値があります。これは「決定係数」という統計的な指標で、簡単に言うと「オレンジ色のトレンドラインが、実際の製品(青い点)の価格傾向をどれだけうまく説明できているか」を示す成績のようなものです。満点が「1」で、「1」に近いほど、トレンドラインが実際のデータによく合っている(当てはまりが良い)ことを意味します。

「0.858」というのは、一般的に見てかなり高い数値です。これは、製品ごとの価格の違いの大部分(約86%)は、水素発生量の違いによって説明できるということを示唆しています。つまり、「水素発生量」が価格を決める上で非常に大きな要素である、ということがデータ上でも強く示されているわけです。

残りの約14%は、水素発生量以外の要因が価格に影響しているということを示します。では、水素発生量以外のどういった要因が価格に関わってくるのか、次のセクションで詳しく見ていきましょう。

水素吸入器の値段を左右する4つの要素

前の【補足】セクションで見たように、水素発生量は価格の約86%を説明する大きな要因ですが、それでも価格にはばらつきがありました。残りの約14%の価格差は、一体何によって生まれるのでしょうか?

水素吸入器の価格は、主に以下の4つの要素が影響しています。

水素吸入器の価格に影響する主な要素
  • 水素発生量
  • 機能・デザイン・使いやすさ
  • メーカーとブランド
  • 安全性への配慮と認証

それぞれ詳しくみていきましょう。

①水素発生量

前述の通り、水素発生量は価格に最も大きく影響する要素の一つです。先ほどの、データ分析でも価格の約83%を説明していましたね。

多くの水素を安定して発生させるためには、高性能な電解槽(水から水素を作り出す心臓部)や、それを動かすための強力な電源、冷却システムなどが必要となり、これらがコスト増の主な要因となります。

②機能・デザイン・使いやすさ

水素吸入器には、基本的な吸入機能以外にも、様々な便利機能や付加価値が搭載されている場合があります。

例えば、以下のようなものが挙げられます。

水素吸入機の便利機能や付加価値
  • 搭載機能: タイマー、流量調整、自動洗浄、水素水生成など
  • 操作性・連携: 大画面パネル、スマホアプリ連携など
  • デザイン・携帯性: デザイン、素材、性能に対する小型・軽量さなど
  • メンテナンス性: お手入れの容易さなど

これらの機能や付加的な価値が充実しているほど、価格は高くなる傾向があります。

③メーカーとブランド

長年の実績があるメーカーや、知名度の高いブランドの製品は、価格が高くなる傾向があります。

これには、研究開発への投資、品質管理体制、広告宣伝費、そして購入後の保証や修理といった充実したサポート体制のコストが含まれています。

価格には、製品そのものの価値だけでなく、メーカーの信頼性や安心感も反映されていると言えるでしょう。

④安全性への配慮と認証

安全に使用するための機能(過熱防止、転倒時自動停止、水不足検知など)の搭載や、電気用品安全法に基づくPSEマークの取得、さらには第三者機関による性能試験や認証を受けている製品は、その分コストがかかり価格に反映されます。

日本では水素吸入器の安全基準等が定められているわけではないので、メーカー側が独自に安全性に関する取り組みが必要です。そういった安全対策や認証取得にはコストがかかるため、安全性を重視した製品ほど価格が高くなる傾向があります。

安い水素吸入器は大丈夫?価格だけで選ぶリスクと注意点

「できるだけ安く水素吸入器を手に入れたい」と考えるのは自然なことです。しかし、相場よりも極端に安い製品には注意が必要です。

「安かろう悪かろう」という言葉があるように、価格だけで選んでしまうと、思わぬリスクや後悔につながる可能性があります。ここでは、極端に安い水素吸入器に潜むリスクについて解説します。

①性能が低い・表示通りの性能が出ていない可能性

安価な製品の中には、十分な量の水素が発生しない、あるいは表示されている水素発生量や濃度が実際よりも低いといったケースも考えられます。

少し前に「水素水」で、表示されていた濃度と実際の濃度が大きく異なるといった製品が問題になったことがありましたが、水素吸入器も同様に、特に安価な製品では性能表示の信頼性を慎重に見極める必要があるかもしれません。

もし表示通りの性能が出ていないとすれば、十分な水素を吸入できず、期待した体感が得られないばかりか、「気休め」になってしまう可能性もあるので、注意しましょう。

ガスがしっかりと出ているかは以下で解説している方法で、簡単に確認することができますが、買ってから気づいては遅いでしょう。
>> これで安心!水素吸入器から水素ガスが出ているかの確認方法

②安全性が不十分な可能性

現在、日本には水素吸入器の性能や安全性を統一的に規制する法律や基準がありません。

そのため、安価な製品を選ぶ際には特に注意が必要です。中にはコストを優先し、安全対策が不十分なものも存在する可能性があります。

基本的な電気安全はもちろん、水素ガスの引火リスクへの配慮、そして吸入するガスの質(純度や、オゾン等の有害物質の有無)など、見えない部分のリスクもしっかりと認識しておく必要があります。

③保証やアフターサポートが不十分な可能性

安価な製品は、メーカー保証期間が短かったり、故障した際の修理サポート体制が整っていなかったりする場合があります。購入してすぐに壊れてしまったのに修理もできず、結局買い直すことになり、かえって高くついてしまうケースもあります。購入後の安心感も、製品の価値の一部と捉えるべきでしょう。

④結果的にコストが多くかかる可能性

安い水素吸入器の場合は、故障などによる修理費用がかさみ、結果としてコストが多くかかる可能性があります。

水素吸入器の寿命(主要部品交換までの期間)は、一般的に3000〜5000時間です。毎日2時間程度の使用であれば4〜7年ほどはメンテナンスなしで使える計算になります。

しかし、安い水素吸入器の場合はその期間に達する前に壊れてしまったり、修理してもすぐ壊れるので別の新しい機器に買い替えたりせざるを得なくなるケースもあります。

「安物買いの銭失い」にならないためにも、価格だけでなく、これから紹介するポイントもしっかりチェックして、総合的に判断することが大切です。

水素吸入器選びでの価格以外の重要ポイント

後悔しない水素吸入器選びのためには、価格以外にもいくつかの重要なチェックポイントがあります。

ここでは、水素吸入器の製品価格以外で必ず見ておきたいポイントをお伝えしていきます。

ポイント①:消耗品や電気代などのランニングコスト

本体価格だけでなく、購入後に継続してかかる費用(ランニングコスト)も考慮に入れることが重要です。

多くの水素吸入器では、精製水(または専用液)の補充が必要です。また、機種によってはフィルターや吸入チューブ(カニューレ)などの消耗品を定期的に交換する必要があります。これらの消耗品の価格や交換頻度、そして毎日の使用でかかる電気代も、トータルコストとして把握しておくことが大切です。

ランニングコストを含めた総合的なコストの評価については、以下の記事も参考にしてください。
>> 見落としがち?水素吸入器のコストの見極めポイント5つ

ポイント②:安全性は問題ないか

安心して使い続けるためには、安全性が確保されていることが大前提です。過熱防止機能や水不足検知機能といった安全装置が搭載されているか、電気用品安全法に基づくPSEマークが表示されているかなどを確認しましょう。

また、排出されているガスの分析結果を取得し公開しているかも重要なポイントです。99.9%以上の水素純度となっているかも必ず確認しておきましょう。

そのほか水素吸入器の安全性に関する詳しい情報は、こちらの記事で解説しています。
>> 知らないと危険!水素吸入器の「安全性」を見極める5つのポイント

ポイント③:信頼性は問題ないか

万が一の故障に備え、メーカーの保証期間やサポート体制を確認することも重要です。保証期間はどのくらいか、故障した場合の修理対応は迅速か、問い合わせ窓口は設置されているかなどを事前にチェックしておくと、購入後も安心して使用できます。

信頼できるメーカーや販売店から購入することも、安心につながるポイントです。販売元の信頼性を見極めるポイントについては、以下の記事もご参照ください。
>> 水素吸入器の信頼できる販売会社を見極める9つのポイント

その他の重要ポイント

上述したポイント以外にも、ご自身のライフスタイルに合った使い方(使用頻度、時間帯など)や期待する効果レベル、メンテナンスのしやすさなども考慮に入れると、より満足度の高い選択ができます。

後悔しない水素吸入器選びに欠かせない9つのポイントを以下で解説していますので、ぜひご参考ください。
>> 失敗しない水素吸入器の選び方|9つのポイント解説

水素吸入器の価格に関するよくある質問

最後に、水素吸入器の価格に関してよく寄せられる質問にお答えします。

Q1. 安い水素吸入器でも効果は期待できますか?

一概には言えませんが、性能(水素発生量)が低い可能性はあります。価格と効果が必ずしも比例するわけではありませんが、安価な製品は発生量や濃度が低い傾向があり、期待するレベルによっては物足りないかもしれません。

大切なのは、価格だけでなく製品仕様(特に水素発生量)を確認し、ご自身の目的や期待するレベルに合っているかを見極めることです。また、水素による体感には個人差があることも理解しておきましょう。
>> 水素吸入器の「最適」な水素発生量は?目的別の必要量も解説

Q2. 中古の水素吸入器は購入しても大丈夫?

あまりおすすめできません。安く買えるメリットはありますが、メーカー保証が受けられない、部品が劣化して性能が落ちている、故障リスクが高いなどデメリットもあります。中古の水素吸入器を購入する場合は、出品者の評価や製品の状態、使用期間などを十分に確認し、リスクを理解した上で慎重に判断する必要があります。

>> 水素吸入器を中古で買っても大丈夫?購入前に知るべきメリットとデメリット

Q3. 医療用の水素吸入器と家庭用の違いは何ですか?

大きな違いは「水素発生量」と「安全性・耐久性の高さ」です。現状、医療機器として認められている水素吸入器は日本にはないため、明確な定義はありません。一般的には、高スペックで耐久性や安全性が高く、多くのクリニックで導入されている水素吸入器を「医療用」と称する場合が多いです。

医療用水素吸入器について詳しくは以下で解説しているので、詳しく知りたい方はぜひご参考ください。
>> 「医療用」水素吸入器とは?定義や誤解されるポイントを解説

まとめ:価格と価値を見極めて、自分に最適な水素吸入器を選ぼう

記事のポイント
  • 価格相場: ポータブル型(4万円~)、据え置き型(20万円~)、業務用(50万円~)が目安。
  • 価格差の要因: 主に水素発生量、機能性、信頼性、安全性。
  • 安い機器のリスク: 性能不足、追加コスト、安全性、サポートに注意が必要。
  • 選び方の重要点: 価格に加え、性能・安全性・ランニングコスト・信頼性を総合的にチェック。

水素吸入器の価格は数万円から数百万円と幅広く、タイプや性能によって大きく異なります。

価格だけで選ぶのではなく、ご自身の目的や予算に合わせて、性能(特に水素発生量)、安全性、ランニングコスト、メーカーの信頼性やサポート体制などを総合的に比較検討することが、後悔しないための重要なポイントです。

この記事で解説したポイントを参考に、価格と価値のバランスを見極め、あなたにとって最適な一台を見つけてください。

水素吸入器選びにお困りの方は、以下の公式LINEよりお気軽にご相談ください。

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