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【比較】水素水と水素吸入の違いは?どっちが良いのかも解説

【どっちが良い?】水素水と水素吸入の違いとメリット・デメリットを解説

《この記事の執筆者》

水素療法に興味を持った際に

「水素水と水素吸入は何が違うの?どちらが良いの?」

といった疑問をお持ちの方も多いかと思います。

簡単に言えば水素水は水を飲むことで、水素吸入はガスを吸い込むことで水素を取り入れるという違いがあります。

しかし、これ以外に体内での吸収経路や水素濃度だけではなく様々な違いがあります。

本記事では、水素水と水素吸入の違いについて解説し、それぞれのメリットとデメリットを踏まえた上でどちらが良いのかについても解説していきます。

最大限の効果を得るために水素水と水素吸入のどちらをすべきかがわかるので、ぜひ最後までご覧ください。

水素水と水素吸入の違いは?

水素水も水素吸入もどちらも水素療法であり、水素を摂取できることは同じです。

ただし、いくつかの点で異なります。それを以下の表にまとめました。

水素水水素吸入
摂取方法経口鼻から
※ゴーグルやマウスピースなどを使い目や口から吸入する場合もある
体内での吸収消化管から血中に水素を摂取肺から血中に取り込む
水素濃度低め高め
相場数万~数十万円数十万〜数百万
主な作用対象口腔や消化管脳を含めた全身

では、以下でそれぞれの水素療法について詳しくみていきましょう。

水素吸入とは?

水素吸入は、基本的に水を電気分解させて発生させた水素ガスを直接吸入する方法です。

他の水素療法に比べ、高い濃度の水素を摂取することが可能です。機器にもよりますが100ml/分から最大で4800ml/分もの水素を取り込めます。

吸入した水素分子は、速やかに肺から血中に移行して細胞内に到達します。

高濃度の水素を摂取できる上、作用の発現が早いため、緊急性のある酸化ストレス(心停止に伴う脳障害等)に際して最も有効な方法とされ、先進医療に認定されたことがある水素療法です。
>> 効果なし?水素吸入療法が先進医療Bから取下げられた理由

水素吸入を行うためには水素を発生させる機器が必要となりますが、一般的には数十万〜数百万円する比較的高額な製品が多いです。

水素水とは?

水素分子を溶かした水のことです。

水を電気分解して発生させた水素を高圧下で水に溶かして水素含有量の高い水素水を生成します。密封することで溶存する水素の量を保ちます。

他にはマグネシウムのスティックを用いる方法があり、こちらは水とマグネシウムの化学反応によって生じる水素を摂取する方法です。スティックさえあれば水は市販のものでよく、その場で水素が発生するため、水素濃度が下がる間もなく摂取できる利点があります。

水素水では、水素を溶かした水を飲むことで主に消化管から血中に水素を摂取するため、口腔や消化管への作用が期待されます。

しかし、水に溶ける水素の限界濃度は1.6ppmとなっており、水素ガスと比べてかなり取り込める水素量は少ないです。

水素水は自分で作る場合の機器の相場は数万円〜数十万円あたりとなっており、水素吸入器よりは安くなっています。

水素水と水素吸入はどちらが良い?

結論としては、水素水と水素吸入を比較検討した研究は現在はなく、どちらが優れていると一概には言えません

摂取できる水素の総量からより高い効果が期待できると考えられるため、いずれか一方を選択する場合には水素吸入療法が優先されます。

しかし、それぞれにメリット・デメリットがあり、できれば併用し用途ごとに使い分けすることが理想的です。

では、以下でそれぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。

水素水のメリットとデメリット

まずは水素水のメリットとデメリットから見ていきましょう。

水素水のメリット

水素水の主なメリットは以下の通りです。

水素水のメリット
  • いつでも・どこでも摂取できる
  • 吸入に比べて安価なケースも多い
  • 口腔系の疾患などにより効果的な可能性
  • 金魚やお花など日常生活への応用も可能

水素水は空間的・金銭的・時間的に手軽に摂取できることが大きなメリットです。

大掛かりな機器は必要なく、吸入に比べて安価で、摂取に要する時間も水を飲む数秒で済みます。

また、水素水を持ち歩くことで出先でも摂取できます。

水素生成剤型(スティック型・錠剤型)もあり、水に添加することで手軽に水素水を作ることができます。

水であるため、口腔や消化管などに効果的とされる他、浴用として皮膚に直接的に作用させることができます。点眼することで角膜、網膜に保護的に作用することも明らかになっています。

さらに、金魚や生花などに水素水を与えて、自分以外に応用することも比較的簡単です。

水素水のデメリット

反対に、水素水のデメリットは以下になります。

水素水のデメリット
  • 吸入に比べて摂取できる水素量が少ない
  • 市販されている水素水は実際に水素を含んでいるか不明
  • 時間と共に水素濃度が減るため保存がしづらい
  • 吸入に比べて体への吸収効率が劣る可能性
  • 世間のイメージが良くない

水素水では、水に溶かすことができる水素分子の量に限りがあり、吸入療法に比べて摂取できる水素の量が格段に少ないことがデメリットです。

多量の水素を摂取するためには多量の水を飲む必要があり、ひどい場合には水中毒になるリスクがあります。

また、市販の水素水の中には、表記されているよりも実際の水素濃度が低いものもあると報告されており注意喚起されています。

さらに、水素水の取り扱いには注意が必要です。

例えば、ペットボトルや瓶で保存すると水素分子はその分子の小ささのために透過して濃度が下がってしまいます。そのため、アルミボトルなどに保存する必要があります。

また、開封後の溶存水素濃度は、5時間後には 30〜 60 %程度に、24 時間後には 10 % 程度まで低下してしまいます。

アルミパウチタイプのものであれば、飲んだ後に中の空気を抜いておくことで溶存する水素の低下を抑えられるという報告もあります。

他に挙げられるデメリットは、消化管から摂取するために水素吸入に比べると全身に到達するのに時間がかかることや、以前誇大広告などで消費者庁から水素水販売者に対して注意勧告があったため少し世間一般のイメージが悪いことです。

水素水が向いているケース

上記のメリットとデメリットを踏まえ、水素水が向いているケースとしては以下のような場合が挙げられます。

水素水が向いているケース
  • 口腔内への効果を求める場合
  • できるだけ安く水素療法を試したい場合
  • 外出時にも手軽に水素療法をしたい場合
  • 金魚や生花など自分以外の用途に水素水を使いたい場合

上述のように、歯周病などで口腔内に効果を求める場合は水素吸入より効果的な可能性があり、水素水が向いているといえます。

また、水素の効果を手軽に試してみたいケースや、自分以外を対象として水素療法を行いたいケースでは水素水は向いているといえます。

上記の場合に当てはまる場合は、水素水を選んでおくとより効果的に水素の恩恵を受けていくことができるでしょう。

水素吸入のメリット・デメリット

続いて、水素吸入のメリットとデメリットについてみていきましょう。

水素吸入のメリット

水素吸入の主なメリットは以下の通りです。

水素吸入のメリット
  • 水素の摂取量が多い
  • 全身に水素が素早く行き渡る
  • 先進医療Bに認定された実績
  • 長時間の吸入が可能

水素吸入療法のメリットは何と言っても摂取できる水素の濃度が高く、総量が多いことです。

肺から血中を経て脳や神経を含む全身の水素濃度を迅速に上昇させることができます。

また、水素吸入には実績があります。水素療法のうち、国が認定する先進医療Bに認定されたことがあるのが水素吸入です。

先進医療は、国がそこに一定の効果を認めたもので、今後保険診療にすることを見据えて評価するために先駆けて認定するものです。

そのため、国に一定の評価を受けた証としてそれ自体が実績ともいえます。

他に、水を多量に飲む必要がなく、呼吸をしていれば良いため、長時間の吸入も可能であることが利点です。

水素吸入のデメリット

反対に水素吸入のデメリットは以下の通りです。

水素吸入のデメリット
  • 初期費用や維持費が高額になりがち
  • カニューレを鼻に挿入する違和感
  • 外で水素吸入をしづらい

水素吸入の一番のデメリットといえば、初期費用・維持費は水素水の導入に比べて高額になりがちであることです。

安い物でも数十万しますし、しっかりした物であれば数百万円する吸入器もあります。

そのため、レンタルで水素吸入をされている方も多いです。
>>【徹底比較】水素吸入器はレンタルと購入のどちらが良い?

また、定期的に吸入器のメンテナンスや部品交換が必要であり、そういった維持費もかかってきます。

実際に吸入する際にはカニューレを用いて水素を吸入しますが、慣れるまで多少の違和感があるのもデメリットの1つかもしれません。

あとは、出先などで気軽にはできない点がデメリットに挙げられます。

最近は持ち運びができるポータブルのものも販売されていますが、そういったものは水素発生量に疑問がありますし、手軽さという点では水素水に軍配が上がります。
>> 全部で3種類!それぞれの水素吸入器のメリット・デメリット

また、外でカニューレをしながら水素吸入をするのは少し恥ずかしいかと思うので、なかなかできません。

水素吸入が向いているケース

上記のメリットとデメリットを踏まえ、水素吸入が向いているケースとしては以下のものが挙げられます。

水素吸入が向いているケース
  • 高濃度で大量の水素を摂取したい場合
  • 信頼性の高い療法を使いたい場合
  • 寝ている間など長時間の水素療法を行いたい場合
  • 外での水素吸入はしなくても良い場合

高濃度の水素、多量の水素を摂取したい場合に向いています。

全身に速やかに高濃度の水素を届けたいときや、寝ている間にも水素療法を行いたい場合には非常に便利です。

また、製品によっては水素水を作れたり、水素風呂ができるものもあったりするため、迷ったら水素吸入を選んでおけば良いでしょう。

水素吸入優先だが水素水も同時がおすすめ:まとめ

今回は、水素水と水素吸入の違いについて解説し、どちらがどういったケースに向いているのかも紹介しました。

それぞれメリット・デメリットがあるため、水素水も水素吸入もどちらも行なってもらうのが一番良いでしょう。

ただし、どちらか片方のみ選ぶ必要がある場合は、水素量の観点から、基本的には水素吸入を優先して行なってもらえれば良いかと思います。

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