「水素吸入は効果ない」――そんな声を耳にしたことはありませんか?
確かに、過去の研究不足や誤解から「効果がない」とされることもあります。また、水素吸入を試したものの「期待したほど効果を感じられなかった」という方も少なくありません。
しかし、近年の研究で明らかになった科学的根拠や、実際に改善を感じた方の事例を知れば、その見方が大きく変わるかもしれません。
本記事では、「水素吸入は本当に効果がないのか?」という疑問を紐解きながら、効果を感じられない場合の原因と対策についても詳しく解説します。これから水素吸入を始めてみようかとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
《この記事の執筆者》

当サイト「すいかつねっと」の運営者。水素の可能性に魅了され、日々独自に探求する水素健康アドバイザー。主に海外の論文をもとに水素を研究し、少しでも水素を活用して幸せになれればと情報を発信。
「水素吸入は効果ない」は本当?先進医療やエセ科学との関係

「水素吸入は効果がないからやっても意味がない」
そういった意見がネットで見かけることがあります。
しかし、これは過去の研究データ不足や一部の誤解に起因した、根拠の薄い主張です。
近年はヒトを対象とした研究が進み、以前より多くのエビデンス(科学的根拠)が報告されています。
>> 水素療法に関する研究報告一覧
10年以上前であれば、「研究不足で効果がない」という見方も仕方なかったかもしれません。しかし、今や学術的な裏付けはかなり増えています。
なぜ「水素吸入は効果がない」と思われるのか?
そんな状況にも関わらず、「水素吸入に効果がない」とされる背景として、水素吸入が「エセ科学」と揶揄されてきた経緯や、過去に先進医療Bの認定が取り下げられたことが大きいかと思います。
しかし、これらを理由に「効果がない」と判断してしまうのは、現在の研究動向を踏まえると正確ではなく、非常に勿体無いです。
これらの問題については以下の記事で詳しく解説していますので、詳しく知りたい方はぜひご参考ください。
>> 厚生労働省が認めた『水素ガス吸入療法』|先進医療Bの認定と取り下げ理由
>> 【京大医学部が解説】水素吸入はエセ科学でトンデモ健康法なのか?医学的見解で答えます
「水素吸入で人生変わった」との事例も多数ある
昨今のエビデンス構築に加え、水素吸入を実際行った人の体験談や改善事例もかなり増えてきています。
当サイトでも、がん闘病者やアトピー患者などが水素吸入によって体調改善を感じた実例も紹介していますので、ぜひご参考ください。
>> 【実録】アトピー患者やがん闘病者インタビュー
もし本当に「水素吸入には効果がない」のであれば、こうした変化は説明できないでしょう。
それでも「効果を感じない」場合の原因と対策
一方で、実際に水素吸入を取り入れても「期待したほど効果を感じない」と悩む人がいることも事実です。
次章では、そういったケースで考えられる原因や対処法を詳しく解説していきます。
水素吸入に効果ないと感じる原因4つ

水素吸入をしているけど効果を感じない原因としては、大きく以下のものが考えられます。
- 水素吸入器の性能が不十分
- 吸入方法が正しくない
- 体質や健康状態などの個人差
- 効果への期待が高すぎる
それぞれ以下で詳しく解説していきます。
効果を感じない原因①:
水素吸入器の性能が不十分
まず、水素吸入をして効果を感じない場合の大きな要因として、使用している水素吸入器のスペック(性能)の問題が挙げられます。
水素発生量が不十分だったり、そもそも低品質で、掲示してある水素量が出ていなかったり(これは景品法違反)などがあります。
個人的な体験では、水素発生量が高い方がより体感しやすく、低いほど感じにくいです。目安としては、300ml/分の水素発生量が最低ラインで、1000ml/分あれば多くの人が体感するだろうと考えています。
効果を感じない原因②:
吸入方法が正しくない
水素吸入器の性能と合わせて効果を感じない大きな要因となるのが、正しくない吸入方法で行なっている場合です。
例えば、カニューレを使わずに部屋に充満させたり、風に乗せて放射するようなタイプのものだと体感は感じにくいでしょう。というのも、水素は拡散性が高く、それらの吸入方法だと自身のところまでうまく水素が運ばれておらず、十分に取り込めていない可能性があるためです。
また、10分や15分といった短い時間の吸入も効果を感じにくいです。しっかりと体感するためにも、最低でも1時間以上は続けた方が良いと考えています。
効果を感じない原因③:
体質や健康状態などの個人差
水素吸入で効果を感じない要因3つ目は、自身の健康状態や年齢、体質などの個人差が挙げられます。
世間の健康法やダイエット法と同様に、水素吸入でも個人差によって体感が大きく変わってきます。
例えば、疲労困憊で高齢の人なんかは体感を得やすいでしょうし、若くて元気もりもりな健康体の人だと感じにくい可能性は高いでしょう。また、同じ人でもその日の体調によっては感じやすい、感じにくいなども起こります。
個人的には、水素吸入は0をプラスにするというより、マイナスを0に持っていく効果が高いと考えているため、高齢の方や持病持ちの方なんかは、比較的高い効果を感じやすいと思います。
効果を感じない原因④:
効果への期待が高すぎる
水素吸入の効果を感じない4つ目の要因としては、期待値が高すぎる問題です。
ネットの口コミなどを見ていると、「初めての水素吸入で大きな変化を感じた」や「水素吸入で体調がすごく良くなった」などという声も多く、水素吸入に対する期待値が高まるのも無理はないでしょう。
しかし、水素吸入だけで全てを解決できるわけではありません。水素吸入はさまざまな健康効果が報告されていますが、その日から速攻で効果が出るわけでもありません。(人にとっては初日から体感を感じる方もいるようですが)
そういった高すぎる期待をしていると、思ったような効果が感じられないといったことが起こるでしょう。
水素吸入に効果を感じない時の対処法5つ

ここまでで、水素吸入の効果を感じない場合の原因についてお伝えしました。以下では、効果を感じない場合の対処法をご紹介していきます。
- 性能の高い水素吸入器を使用する
- カニューレを使って、長時間吸入する
- 健康習慣の一部として取り入れる
- 長期的なスパンで考える
- 少しの間やめてみる
それぞれ以下で解説していきます。
効果を感じない時の対処法①:
性能の高い水素吸入器を使用する
まず、水素吸入で効果を感じるための絶対条件として、性能の高い水素吸入器を使用することが挙げられます。
これは全ての土台となるため、この点をおろそかにすると、他の点を注意していたとしても、水素吸入で効果を感じることはないでしょう。
例えば、イチロー選手が落ちている木の棒を使った場合に、年間200本安打を達成できるでしょうか?彼の才能や努力量を持ってしても、難しいでしょう。彼の偉大な記録は、彼の技術に合った高品質のバットがあってこそです。
つまり、品質の低い水素吸入器を選ぶということは、道端に落ちている木の棒でプロ野球で結果を出そうとするようなものです。まぁ無理でしょう。
性能が高い水素吸入器の要件
じゃぁ、どんな水素吸入器を選べば良いのかについてですが。
体感を感じるためには以下の2点を見ていれば、とりあえずは問題ないと考えます。
- 水素発生量が300ml/分以上
(1000ml/分以上が理想) - 最低3時間以上の連続稼働が可能
(睡眠時にもできる8時間あれば理想)
これら2つの条件をクリアしていれば、とりあえずは大丈夫でしょう。
ただ、実際に水素吸入器を購入する際には他にも気をつけるべき点がたくさんあります。それらについて具体的な解説は、以下の記事をご参考ください。
>> 後悔しない!水素吸入器の選び方を徹底解説
効果を感じない時の対処法②:
カニューレを使って、長時間吸入する
水素吸入の体感を感じない場合の対処法2つ目が、カニューレを使って長時間吸入することです。
カニューレを使う理由としては、先ほどの原因のところでも述べましたが、部屋に発散するタイプや機器から離れたところへ風で届けるタイプのものだと、うまく水素を吸入できない可能性があるためです。
水素は非常に軽く拡散性も高いため、カニューレから出てすぐに取り入れないとうまく取り込めない可能性が高いです。なので、しっかりとカニューレを使って、発生した水素を取りこぼしなく取り込むようにしましょう。
また、体内では常に活性酸素が発生しているため、長く吸入すればするほど体感は感じやすくなります。最低でも1~3時間は吸入することをオススメします。
効果を感じない時の対処法③:
健康習慣の一部として取り入れる
水素吸入の体感を感じない場合の対処法3つ目が、健康習慣の1つとして水素吸入を取り入れることです。
水素吸入が全てを解決してくれるわけではないので、普段の食生活や適度な運動習慣など他の健康習慣と同時に行なっていくことが重要です。
それらと合わせることで相乗効果も見込め、より体感を感じやすくなる可能性があります。
効果を感じない時の対処法④:
長期的なスパンで考える
水素吸入の体感を感じない場合の対処法の4つ目が、長期的なスパンで水素吸入を捉えることです。
これは、考え方やマインドの部分になります。残念ながら水素吸入が一夜にして私たちを健康にしてくれることはありません。しかし、続けることで体内の活性酸素や炎症が少しずつ減っていき、次第に効果を感じるようになる可能性は大いにあります。
「ローマは一日にして成らず」と言われるように、「健康も一日にして成らず」です。より長く健康でいられるように、長期的に続けていきましょう。
効果を感じない時の対処法⑤:
少しの間やめてみる
ここまでにご紹介した対処法でも、解決しない場合があるかと思います。そんな場合には、思い切って少しの間やめてみるのも1つの手です。
そういった休みの期間を設けることで、実は水素吸入がもたらしていた疲労感の軽減や寝付きの良さなど劇的には気づきにくい点にも気づける可能性が高いです。
なので、あまりおすすめはしませんが、どうしても体感を感じたい!という場合には、水素吸入なし期間を設けて、体の変化を見てみるのも良いでしょう。
水素吸入を正しく取り入れて健康活用しよう!まとめ
- 水素発生量が300ml/分以上の高性能な水素吸入器を使用する
- カニューレを使って、最低でも1~3時間は吸入する
- バランスの取れた食事や適度な運動など、他の健康習慣と組み合わせる
- 水素吸入の効果は長期的に現れるため、継続することが大切
- 奥の手として一定期間水素吸入をやめてみるのもアリ
水素吸入は万能ではありませんが、正しい方法で継続的に取り組むことで、健康維持や体調改善に役立つでしょう。
さまざまな研究も日々進められており、秘められた力も今後さらに解明されていくことが予想されます。
ぜひ、水素吸入を健康習慣の一部として取り入れ、長期的な視点を持って実践してみてください。