当サイト「すいかつねっと」が行っている製品評価の5大要素の1つである安全性。
全部で5つの評価項目があり、その中の1項目「安全機能」を評価する理由や評価基準について解説します。
《この記事の執筆者》

当サイト「すいかつねっと」の運営者。水素の可能性に魅了され、日々独自に探求する水素健康アドバイザー。主に海外の論文をもとに水素を研究し、少しでも水素を活用して幸せになれればと情報を発信。
「安全機能」を評価する理由
水素吸入器は、水と電気を使ってガスを発生させる精密な電化製品です。そのため、使用する上では、以下のような様々なリスクが潜在的に存在します。
- 電気的なリスク(過電流・過電圧)
- 熱に関するリスク(本体の過熱)
- 水に関するリスク(空焚き、水漏れ、水質劣化)
- 物理的なリスク(機器の転倒)
- 圧力に関するリスク(内部ガスの圧力異常)
優れた製品は、これらのリスクを未然に防ぐための「安全機能(セーフティ機能)」を何重にも搭載しています。安全機能の搭載数は、メーカーの安全に対する意識の高さを示すバロメーターと言えます。
当サイトでは、ユーザーが安心して製品を使い続けられるかを判断するため、搭載されている安全機能の種類と重要度を評価しています。
「安全機能」の評価方針
評価方針は、「どのような安全機能が、どれだけ搭載されているか」を基準とします。
安全機能をその重要度に応じて「①必須の基本安全機能」「②防爆システム」「③推奨される高度な安全機能」「④調整用」の4つのカテゴリーに分類。それぞれに点数を割り振り、合計点で評価します。
搭載されている機能が多いほど、また、それが重要な機能であるほど、高いスコアとなります。
「安全機能」の評価基準と計算式
「安全機能」の最終スコアは、以下の4つのカテゴリーの点数を合計して算出します(満点100点)。
1. 必須の基本安全機能(各10点、合計40点満点)
基本的な電化製品としての安全を守る機能です。
機能 | 点数 |
---|---|
転倒時自動停止 | 10点 |
過熱防止機能 または過熱時の自動停止 | 10点 |
水位センサー | 10点 |
過電流・過電圧保護 | 10点 |
2. 防爆システムの評価(40点満点)
安全性の中でも特に重大な「爆発リスク」への対策を評価します。対策のレベルに応じて点数を設定します。
対策レベル | 点数 | 具体例 |
---|---|---|
【レベルA】 積極的な安全装置あり | 40点 | 水素漏れ検知センサー搭載など。 |
【レベルB】 構造的に安全な設計 | 30点 | PEM方式によるガス分離、低濃度設計(4%未満)など。 |
【レベルC】 メーカーによる安全性の主張のみ | 15点 | 「PEMだから安全」等の主張のみで、具体的な対策の記載が乏しい。 |
【レベルD】 対策不明・またはリスクあり | 0点 | 対策が不明、または混合ガス方式で特段の対策がない。 |
3. 追加であると良い安全機能(各5点、合計10点満点)
機器の安定性と安全性をさらに高める機能です。
機能 | 点数 |
---|---|
水質センサー(TDS) | 5点 |
内部圧力センサー | 5点 |
4. 調整用(合計10点満点)
上記以外に安全面での機能が搭載されている場合に、加算調整を行います。
例えば、チャイルドロックやフィルター交換のお知らせなどが挙げられます。
最終スコアの算出
総合スコア = (1の合計点) + (2の点数) + (3の合計点) + (4の合計点)
この100点満点のスコアを100で割り、0.0〜1.0の正規化スコアに変換します。
「安全機能」の評価及び安全性全体での評価は、以下のリンクで自動で算出していただけます。
>> 水素吸入器の安全性評価を算出するシート