コラム
水素吸入器の安全性評価:「水素純度(濃度)」編

水素吸入器の安全性評価②:「水素純度(濃度)」編

当サイト「すいかつねっと」が行っている製品評価の5大要素の1つである安全性。

全部で5つの評価項目があり、そのうちの1項目「水素純度(濃度)」を評価する理由や評価基準について解説します。

《この記事の執筆者》

「水素純度(濃度)」を評価する理由

水素吸入器の安全性を測る上で、「水素純度(濃度)」は欠かせません。

「自分が吸っているガスの質はどのようなものか?」を正確に知ることは、安全性を考える上での大前提です。

この評価項目では、そのガスの質を示す「純度(濃度)」のデータが、どれだけ信頼できるかを確認します。

純度は、水素ガスに不純物がどれだけ少ないかを示し、「ガスの品質」を測る指標です。

一方の濃度は、実際に吸入する空気の中に、水素が何パーセント含まれているかを示します。水素ガス単体ではなくガス全体に占める水素の割合を測る指標です。

純度と濃度は異なる概念ですが、水素ガスのみを排出している機器では、水素濃度=水素純度と示している場合もあります。

水素ガス自体の安全性はこれまでの研究で示されてきていますが、不純物などが混じったガスを吸入するリスクを下げることがより安全に水素吸入を行うことにつながるため、この項目を安全性の1つとして評価します。

「水素純度(濃度)」の評価方針

当サイトの評価方針は、吸入するガスの「純度」を最も重視します。

これは、不純物(特に電気分解時に発生しうるオゾンなどの有害物質)が限りなくゼロに近い状態が、安全性の観点から最も理想的であると考えるためです。

その上で、メーカーの主張を裏付ける「第三者機関による客観的な証明」の有無も評価に反映します。

水素酸素混合ガスを生成する機器については、その安全性を確認するために、水素以外のガスを含む「全成分の構成が開示・証明されていること」を評価の前提とします。また、純度の計測が別途行われていない場合は、理由等に応じて最終評価からの割引なども行います。

さらに、第三者機関による証明がある場合でも、その「分析精度」を評価に加えます。当サイトでは、0.01%単位で成分が分析されている精密な証明書を「完全な証明」として扱います。もし証明書の記載が「99.9%」や「99%」のように0.1〜1%単位など精度が低い場合は、その信頼性を割り引き、「証明あり」と「証明なし」の中間のスコアとして評価します。

「水素純度(濃度)」の評価基準と計算式

上記の評価方針に基づき、公表されている「純度」と「第三者機関による証明の有無」に応じて、以下の基準でスコアを設定しています。

純度/濃度第三者機関の証明評価正規化スコア
99.99%以上あり
5.0
1.0
99.99%未満あり
4.6
0.9
99.9%以上あり
4.0
0.75
99.9%未満あり
3.6
0.65
99%以上なし
2.6
0.4
記載なし/不明なし
1.0
0.0

この評価基準では、「純度99.99%以上」かつ「第三者機関の証明あり」の組み合わせを、最も安全性が高く信頼できる理想形として満点の1.0点としています。

水素酸素混合ガスのように99.99%ではないものの、ガス全体の構成成分が第三者機関によって明確に証明されている場合は、それに次ぐ高い評価(0.9点)とします。

「水素純度(濃度)」の評価計算式

この項目は計算式で算出するものではなく、各製品の情報開示レベルに応じて、上記のテーブルのスコアを直接割り当てるルールです。

「水素純度・濃度の信頼性」の評価及び安全性全体での評価は、以下のリンクで自動で算出していただけます。
>> 水素吸入器の安全性評価を算出するシート

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