「水素吸入はどれくらいの頻度ですればいいの?」
こんな疑問をお持ちの方も多いでしょう。
結論としては、水素吸入の頻度は、研究結果に基づくと「毎日1時間以上」が最も効果が期待できる理想的なペースです。しかし、難しい場合は「最低でも週1回・1時間以上」を目安に、継続することが重要です。
近年、健康や美容目的で注目される水素吸入ですが、最適な頻度がわからず悩む方も少なくありません。
そこで本記事では、水素吸入の頻度について、医学的な根拠や過去の研究データに基づき以下について解説します。
最適なペースで水素吸入を続け、効果を最大限に引き出したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
《この記事の執筆者》

当サイト「すいかつねっと」の運営者。水素の可能性に魅了され、日々独自に探求する水素健康アドバイザー。主に海外の論文をもとに水素を研究し、少しでも水素を活用して幸せになれればと情報を発信。
水素吸入とは?その効果と注目される理由

水素吸入は、水素ガスを吸入することで体内の活性酸素を除去し、抗酸化作用や疲労回復、エイジングケアなどをサポートすると期待される新しい健康法です。
自宅で行える製品もあれば、専門のサロンやクリニックで施術を受けることも可能で、手軽さと高い注目度から利用者が増え続けています。
活性酸素は体内で常に発生しており、過剰になると多くの不調の原因になるといわれています。
水素吸入を取り入れることで、体内の活性酸素を抑え健康や美容面でのメリットが期待できるため、多くの方が日々のケアとして行い始めているのです。
水素吸入の効果的な頻度は?研究結果が示す最適解

水素吸入の頻度に関するガイドラインは、まだ確立されていません。
しかし、これまでの様々な研究や臨床試験から、一定の目安が得られています。
ここでは、その研究結果をベースにした水素吸入の効果的な頻度を解説していきます。
理想は「毎日1時間以上」
研究結果から、水素吸入の効果を最大限引き出すには「毎日1時間以上」が理想的と考えられています。
特に生活習慣病や特定の疾患を持つ場合、この頻度での継続が推奨される研究が多くあります。
毎日1時間以上の水素吸入が推奨される主な理由は以下の通りです。
- 人を対象とした研究の多くが「毎日1時間以上」を前提としている
- 活性酸素は日々発生するため、こまめな水素補給が効果的
- 持病がある方は活性酸素が発生しやすい傾向がある
実際、当サイトの闘病者インタビューでも「毎日1時間以上」を習慣化している方が多く、効果を実感しているという声が寄せられています。
>> 闘病中に水素吸入を活用されている方のインタビュー集
最低ラインは「週1回・1時間以上」
毎日の吸入が難しい場合でも、「最低週1回・1時間以上」 を行うことが、効果を得るための最低ラインと考えられます。
理由は、先述したように「できるだけ多くの時間、水素を体内に取り込むほど効果が期待できる」からです。
例えば、がん患者を対象とした研究では、週1回の吸入で効果が見られた一方、2週間に1回では効果が見られなかったという報告があります。1)
もちろん毎日実施できるに越したことはありませんが、「どうしても時間を取れない」「忙しくて継続が難しい」という方は、まず「最低週1回・1時間」の継続を目指しましょう。
頻度より時間?水素吸入は累積時間も重要
定期的な吸入が難しい場合、「1週間の累積吸入時間」を意識するのも有効な方法です。
例えば「1週間で合計6時間」を目標とし、週2回なら1回3時間、週3回なら1回2時間のように調整します。高血圧患者を対象とした研究では、週15時間以上の水素吸入(回数・時間帯は自由)で血圧改善が見られた報告もあります。2)
こまめに行うのがベストとはいえ、まとまった時間を確保できる日だけに吸入する形でも、結果的に“週単位での累積時間”が長くなれば効果が期待できるのです。
【目的別】最適な水素吸入の頻度の目安
理想は「毎日」ですが、研究結果や専門家の意見をふまえて、すいかつねっとでは目的別に以下のような「最低ライン」と「理想値」の目安をまとめています。
目的 | 頻度 (最低ライン) | 1回あたりの時間 (最低ライン) | 週合計の目安 | 主な研究報告・根拠 |
---|---|---|---|---|
美容 | 週3〜5回 | 10~20分以上 (理想は20〜30分以上) | 50~100分程度 (理想は175分以上) | 1日25分の水素吸入で肌のハリ・シミの改善報告。3) 30分の水素吸入で肌水分量の増加が50分続いた。4) |
健康維持 | 週2〜3回以上 | 20~30分以上 | 60~90分程度 (理想は140~210分) | 毎日20分の水素吸入で走行速度や筋力の向上報告。5) 30分の水素吸入によってPC作業による目・首・肩の不調が抑制。6) |
疾患 | 毎日1回 | 60分以上 | 7時間程度 (理想は14~15時間以上) | 2000名以上の高血圧患者で週15時間以上(平均1日2時間以上)の水素吸入により血圧が低下。2) そのほか「1日1時間以上・毎日」の報告多数。 |
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※水素吸入は医療行為ではなくあくまで補助的なケアであり、疾患を患っている場合などは必ず医師に相談するようにしてください。
※これはあくまで一般的な目安であり、実際の効果には個人差があります。
頻度や1回あたりの時間については最低ラインとしており、これは忙しくてなかなか時間が取れない方に最低限していただきたい目安です。
理想値については、これまでの研究報告に基づく”最も効果が得られやすい”と考えられる条件です。
まずは「最低ライン」から始め、可能であれば「理想値」に近づけるよう調整しましょう。
最終的には、週あたりの累積時間を増やしていくことを目標とすることをおすすめします。
自分に合った水素吸入の頻度の見つけ方

ここまでで、先行研究を踏まえた「水素吸入のおすすめ頻度」をお伝えしました。
しかし、これらの数値はあくまで“多くの人にとって効果が出やすい条件”であり、必ず全員に当てはまるわけではありません。
つまり、一人ひとりの体質や生活習慣、具体的な目的によって、最適な頻度は変わる可能性があります。
ここでは、個々の事情に合わせて頻度や時間を調整する2つの方法をご紹介します。
方法1:専門家(医師など)に相談する
専門家に相談することで、水素吸入の最適な頻度や時間などを見つけられます。
特に、持病がある方や、特定の疾患の治療を目的とする場合は、必ず医師に相談しましょう。
水素吸入の経験が豊富な専門家がいる場合は、あなたの健康状態や目標に合わせて、吸入時間や回数の調整をサポートしてくれます。
特に、「毎日1~2時間」といった比較的長めの吸入を検討している場合、現在の症状や治療内容との相性を確認する意味でも、専門家に見てもらうのが安全です。
方法2:モニタリングしながら頻度を調整
自分で体調の変化をモニタリングすることで、最適な水素吸入の頻度や時間を見つけることができます。
以下のステップを踏みながら、少しずつ調整してみてください。
- 目的や目標をはっきりさせる
美容・健康維持・疾患対応など、何を期待するか明確にする - まずは短時間(10〜15分)から始める
先行研究では30分〜1時間吸入が多いが、最初は負担を考慮して短めに - 吸入後の体調や変化を記録し、効果を評価
日記やスマホアプリで、疲労感、睡眠の質、肌状態などを継続的にチェック - 記録をもとに吸入時間や頻度を調整
効果が薄いと思えば、15分→30分や隔日→毎日にするなど改善策を試す
万が一、体調不良が出ればすぐ頻度を下げるか医師に相談 - 1~2ヶ月以上継続し、長期的に観察
季節や生活リズムで状況が変わることもあるので、定期的に見直す
このように「小さく始めて徐々に調整」していくと、自分に合った最適な水素吸入の頻度や時間を見極めやすくなります。
水素吸入の過剰摂取のリスクと注意点

水素は、体内で過剰になっても余分な分は体外に排出されるため、基本的に過剰摂取による重篤な副作用のリスクは低いと考えられています。
しかし、高濃度の水素ガスを長時間吸入した場合、軽度の頭痛や吐き気などの症状が現れる可能性も指摘されています。
また、高齢者や呼吸器系に不安のある方は、高濃度ガスを吸入すると酸欠状態に陥るリスクも否定できません。
そのほか、安全に水素吸入を行うためには、以下の点に注意しておくようにしましょう。
- 信頼できるメーカーの水素吸入器を使用する
- 使用前に取扱説明書をよく読み、使用方法を守る
- 体調に異変を感じたら、すぐに使用を中止し、医師に相談する
>> 水素吸入は危険?副作用やデメリット、安全な取り入れ方を解説
水素吸入の頻度よりも大切なこと

ここまで、水素吸入の理想的な頻度や最低限の目安について解説してきました。
もちろん、頻度や吸入時間は効果を得る上で重要です。しかし、それ以上に大切なのは「継続すること」だと考えています。
これは、ちょうど健康のための運動習慣に似ています。 毎日ジョギングするのが理想だと分かっていても、仕事や家事で忙しい中で毎日続けるのは大変ですよね。でも、「週に1回だけジムに行く」「週末にまとめてウォーキングする」といった形でも、諦めずに『続ける』こと自体に大きな価値があり、必ずプラスになります。
水素吸入もこれと同じで、完璧な頻度を目指すあまり「毎日できないなら意味がない」と諦めてしまうのではなく、ご自身のライフスタイルに合わせて「無理なく続けられるペースを見つける」ことが何よりも重要なのです。
継続が大切な理由
継続が大切になる具体的な理由は以下の通りです。
- 活性酸素は日々ストレスや生活習慣で増えやすい
- 水素吸入を一時的に行っても、すぐに大きな変化が出るとは限らない
- 続けることで少しずつ体の調子が良くなる、肌の調子に変化が出る…といった声が多い
水素吸入は薬とは違い、多くの場合、短期間で劇的な変化が現れるものではありません。
「すぐに効果を感じないから」と短期間でやめてしまうのは非常にもったいないことです。健康習慣の一環として、ぜひご自身のペースで、まずは一定期間、楽しみながら続けてみることをおすすめします。
水素吸入ができるサロンやクリニック

近年の水素吸入への注目度の高まりとともに、サロンやクリニックなどで気軽に水素吸入が行えるところも増えてきました。
頻度を決めて定期的に通うことが可能で、初期費用のかかる水素吸入器を自宅に導入するよりも手軽に試せるのが魅力です。
水素吸入を安価に始めたい人には、1回単位で受けられるサロンがおすすめです。しっかり頻度を上げたい人は通い放題プランなどを提供している店舗を活用するのが良いでしょう。
水素吸入を一度体験してみたい方にとっても、サロンやクリニックの利用は最適です。
ぜひお近くのサロンやクリニックを探して、自分に合ったペースで水素吸入を試してみてください。
>> 【都道府県別】水素吸入ができるサロンやクリニック一覧
まとめ:水素吸入は最適な頻度で効果を最大化しよう
水素吸入は、その抗酸化作用などを最大限に活かすために、適切な頻度や時間設定が非常に重要です。
理想は「毎日」ですが、難しい場合は最低でも週1回以上の実施を心がけ、週単位の累積時間をなるべく増やすようにしてみましょう。
- 毎日1時間以上が理想的
- 最低ラインは週1回・1時間以上
- 忙しい人は「週合計○時間」を目指すという考え方が◎
とはいえ、最終的には「継続して続ける」ことこそが最も大切。気になる方は、ぜひ本記事を参考に、ご自身に合った水素吸入の頻度を見つけてみてください。
参考文献
- ガン(全般)に対する、水素吸入器を用いた、治癒・改善の多施設共同研究
- Ji, H., Sun, H., Zhang, Y., Zhao, Z., Gao, X., Wang, C., Yang, Y., Zhang, X., Gao, J., Man, D., Yang, Q., Yang, Y., Yue, C., Chen, C., Ding, X., & Ni, T. (2024). Effectiveness and safety of hydrogen inhalation therapy as an additional treatment for hypertension in real-world practice: a retrospective, observational study in China. Frontiers in cardiovascular medicine, 11, 1391282. https://doi.org/10.3389/fcvm.2024.1391282
- Appearance of Psychophysiological Effect of Hydrogen Inhalation and Effect of Continuous Use on the Skin Properties(日本香粧品学会誌)
- 水素吸入による人体の生理学的効果に関する研究(2023)|摂南大学理工学部 川野常夫
- Javorac, D., Stajer, V., Ratgeber, L., Betlehem, J., & Ostojic, S. (2019). Short-term H2 inhalation improves running performance and torso strength in healthy adults. Biology of sport, 36(4), 333–339. https://doi.org/10.5114/biolsport.2019.88756
- 川野常夫. (2024). VDT症候群に対する水素吸入のプラス効果の検証. 摂南大学理工学部機械工学科 https://www.artra-group.co.jp/img/pdf/newsrelease/20240604.pdf
- Okada, M., Ogawa, H., Takagi, T., Nishihara, E., Yoshida, T., Hyodo, J., Shinomori, Y., Honda, N., Fujiwara, T., Teraoka, M., Yamada, H., Hirano, S. I., & Hato, N. (2022). A double-blinded, randomized controlled clinical trial of hydrogen inhalation therapy for idiopathic sudden sensorineural hearing loss. Frontiers in neuroscience, 16, 1024634. https://doi.org/10.3389/fnins.2022.1024634
- Ji, H., Zhao, Z., Liu, Z., Sun, R., Li, Y., Ding, X., & Ni, T. (2023). Real-World Effectiveness and Safety of Hydrogen Inhalation in Chinese Patients with Type 2 Diabetes: A Single-Arm, Retrospective Study. Diabetes, metabolic syndrome and obesity : targets and therapy, 16, 2039–2050. https://doi.org/10.2147/DMSO.S412898
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