水素吸入器を長く快適に使い続けるためには、「保守性」のチェックが欠かせません。これは「水素吸入器の選び方」で解説しているポイントの中でも、特に見落としやすい点と言えるでしょう。
保守性、つまり製品の「使いやすさ」や「手入れのしやすさ」を見逃すと、「購入したものの、使うのが億劫になって使うのをやめてしまった」という事態を招きかねません。購入前にしっかり確認することが重要です。
本記事では、水素吸入器の保守性を見極めるための具体的なポイントを解説します。気になる機器の保守性を簡単に評価できる計算機も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
《この記事の執筆者》

当サイト「すいかつねっと」の運営者。水素の可能性に魅了され、日々独自に探求する水素健康アドバイザー。主に海外の論文をもとに水素を研究し、少しでも水素を活用して幸せになれればと情報を発信。
水素吸入器の保守性とは?
水素吸入器を選ぶ際に重要になる「保守性」とは、主にその吸入器が「使いやすく」かつ「長期的に使えるか」ということを示します。
より具体的には、メンテナンス性や操作性、耐久性といった要素が絡んできます。
これらは、日頃水素吸入器を使っていく上で重要なポイントですが、見落とされがちです。
水素吸入器の保守性が重要な理由
この保守性というポイントを見逃していると、購入した後に使い続けるハードルが上がり、水素吸入の恩恵を受けづらくなります。というのも、保守性が低いことで使うたびに余計なストレスがかかったり、手入れの手間が多く面倒になって使わなくなってしまう可能性があるためです。
なので今回は、保守性としてどのポイントを確認すれば良いのかについて、以下で詳しく解説していきます。
水素吸入器の保守性を評価するポイント5つ
水素吸入器の保守性を見る際に重要になるポイントは以下の5つです。
- サイズ・重さ
- 操作性
- 耐久性
- 日々のメンテナンス
- 定期的なメンテナンス
それぞれ詳しく解説していきます。
ポイント①:
サイズ・重さ
まず、保守性で大事になってくるのが、水素吸入器のサイズや重さです。
よりコンパクトで、より軽量なものであれば、設置スペースを取らず、部屋の移動などもしやすいため、保守性の評価としては高くなります。
しかし、性能が良くなる(水素発生量が多くなる)につれて、サイズや重量も増えてしまうトレードオフにあります。これは物理的に仕方のない問題ですが、性能に対して大きすぎないか、重すぎないかは見ておくと良いでしょう。
ポイント②:
操作性
続いてのポイントは、機器の操作性です。
この点では「マシンの起動等の操作」と「動かしやすさ」といった2つの観点があります。
製品の操作性①:
マシンの起動等の操作
タッチパネルで機器の操作が直感的でわかりやすかったり、ボタン一つで操作できるようなものは、操作性が高いといえます。
一方で、ボタンがわかりづらかったり、操作が複雑だったり、さらには表示される文字が見にくかったりなどといった場合は、操作性は低いと言えるでしょう。
製品の操作性②:
動かしやすさ
これは、1つ目のポイントの『製品のサイズ・重さ』にも関係してくるところですが、機器が動かしやすいかどうかも保守性を見る上で重要になります。
常に同じ場所で水素吸入を行う場合は良いですが、自宅内で部屋を移動して使う場合に、機器が動かしやすいのかどうかは重要になります。例えば、朝はリビングで水素吸入をして、夜はベッドでリラックスしながら行うといった場合に、移動するストレスが変わってきます。
そのため、キャスターがついていて動かしやすかったり、持ちやすくなっていたりすると保守性が高いと判断できます。
ポイント③:
耐久性
水素吸入器の保守性のポイント3つ目は、機器の耐久性です。
これは、主に製品寿命がどれくらいなのかの観点になります。
製品寿命は基本的には、「イオンフィルター」と「電解槽」の寿命になります。
寿命が長い方がメーカーに機器を送って部品交換などをしてもらう手間もかからなくて済むので、これらの寿命が長い製品は高い保守性があると言えるでしょう。
以下で、それぞれの耐久性の基準について解説します。
製品寿命を決める要素①:イオンフィルター
多くの水素吸入器は、投入する水の純度を上げるためにイオンフィルターと呼ばれる部品が付いています。
このフィルターは、一般的に500時間ほどの機器の使用で交換する必要があることが多いです。
なので、目安を500時間にし、これよりも長い場合は耐久性が高く、短い場合は耐久性が低いと判断できます。
すいかつねっとでは、様々な機器のデータをベースに、700時間ある場合に最大評価としています。
製品寿命を決める要素②:電解槽
水素ガスを発生させる水素吸入器の心臓部とも言える「電解槽」は、ほぼ全ての機器で実装されています。
これは、一般的に3000時間ほどの使用で交換が必要となるケースが多いです。毎日2時間の使用であれば、4年ほど持つ水準になります(3000時間 ÷ 2時間 = 1500時間:4.1年)。
なので、3000時間を目安に、これよりも長ければ耐久性が標準よりも高いと判断でき、短い場合は低いと判断できます。
すいかつねっとでは、様々な機器のデータをベースに、7000時間ある場合に最大評価としています。
ポイント④:
日々のメンテナンス
水素吸入器の保守性を見る際のポイント4つ目は、日々のメンテナンスの手間です。
以下のポイントが重要となります。
毎日水の入れ替えや洗浄が必要なのか?
精製水の追加は簡単か?
要素①:毎日水の入れ替えや洗浄が必要なのか?
吸入器によっては、水素ガスの水滴がカニューラに入るのを防ぐ目的で湿潤ボトルが付属しています。
このボトルの洗浄が使用ごとに必要なのか、それとも1ヶ月に1度で良いのかなど製品によってかなり幅があります。洗浄の頻度が少ない方が管理の手間もかからず、保守性が高いと言えるでしょう。
要素②:精製水の追加は簡単か?
水素吸入器は水を分解して水素を発生させるため、使用に応じてタンク内の水が減っていきます。
その水を追加する際に注ぎ口が狭かったり、入れづらい場所についていたりすると保守性が低いと言えます。
細かな部分ですが、長期的に使う場合は地味にストレスになりますし、大事なポイントとなります。
ある機器は、灯油ポンプを使って水の出し入れをしなければならず、水が周りに飛び散ることもありかなりストレスになります。
ポイント⑤:
定期的なメンテナンス
水素吸入器の保守性を見る際のポイント最後の5つ目は、定期的なメンテナンスです。
定期的なメンテナンスで見るポイントは主に以下となります。
- 定期的なタンク内の水の入れ替えが必要か?
- メーカーによる定期メンテナンスの頻度は?
定期メンテ①:定期的なタンク内の水の入れ替えが必要か?
吸入器によっては、タンク内の水を一定の時間ごとに入れ替えることが推奨されているものもあり、そういったことが必要かどうかも保守性に関わってきます。
できればない方が良いですが、交換しないことによるタンク内の水質の低下問題も出てくるので、頻繁に必要なのかどうかを確認しておくと良いでしょう。
また、その際は手軽にできるのか、もしくはポンプなどを使って行わないといけないのかも確認できればなお良いです。
定期メンテ②:メーカーによる定期メンテナンスの頻度は?
「ポイント③:製品の耐久性」の箇所でも述べましたが、一般的に水素吸入器は1年〜数年に1回消耗部分の交換が必要となります。
この部品交換はメーカーへ送って対応してもらう場合が多く、それが毎年発生するのか、使用時間によって発生するのかといった点を見ておくと良いでしょう。
基本的に、頻度が少ない(長期間メンテなしで使える)方が保守性は高いといえます。
その水素吸入器の保守性は?数値を入れてチェック!
水素吸入器の保守性を判断するためのポイント5つはご理解いただけたかと思います。
しかし、これらすべてのポイントから保守性の面を総合的に判断するのは少し難しいでしょう。
そこで、すいかつねっとでは、水素吸入器の保守性を自動で判別してくれる計算機を作成しました!
>> 水素吸入器の保守性を自動で判別する計算機
上記URLにアクセスいただいて、「入力値」行(黄色の部分)に対応する数値を入れてもらえれば、5段階評価でどのレベルになるのかを算出できます。
まとめ:見落としがちな水素吸入器の保守性も確認しよう
水素吸入器の保守性は、日々の使いやすさや長期的な維持管理のしやすさに直結する重要なポイントです。
サイズや重さ、操作性、耐久性、そしてメンテナンスの手間など、さまざまな観点から保守性を評価することが求められます。
これらのポイントをしっかりと確認し、自分に合った水素吸入器を選ぶことで、快適で長期的な利用が可能になります。ぜひ、今回紹介したポイントを参考に、最適な水素吸入器を見つけてください。