《この記事の執筆者》
本サイトの運営者。水素の可能性に魅了され、日々独自に探求する水素健康アドバイザー。主に海外の論文をもとに水素を研究し、少しでも水素を活用して幸せになれればと情報を発信。
「水素水はただの水!」
といった水素水に対する批判を耳にしたことはありませんか?
その背景には、国民生活センターの調査結果や水素の性質など、さまざまな要因が絡んでいます。しかし、水素水は本当にただの水なのでしょうか?
本記事では、水素水が「ただの水」と言われる理由を解説し、これに対する当サイトの考えもお伝えしていきます。また、水素水を効果的に摂取するための方法も紹介するので、水素水をこれから取り入れてみようかとお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。
水素水とは?
水素水は、水素分子を溶解させた水のことを指します。炭酸ガス(二酸化炭素)を含んだ水が炭酸水と呼ばれるのと同じ理屈です。
水素水にはいくつか種類がありますが、主に水を電気分解して作成する「電解水素水(還元水素水)」や水素ガスを充填して水素を水に溶かす「水素ガス水」などがあります。
どちらも「水素を含んでいる水」という点では同じで、どちらも水素水と呼ぶことができます。
水素水が注目される理由
水素水が注目を集めるのは、水素が持つ抗酸化作用や抗炎症作用が主な理由です。
これまでに数千もの論文において、水素が体内の活性酸素(様々な体の不調の要因)を取り除く「抗酸化作用」を持つことがが示されています。
なので、この水素を含んだ水を体内に取り込むことで様々な健康のメリットがあるのではないかと期待され、注目を集めているのです。
水素水が「ただの水」と言われる理由4つ
ではなぜ、この水素水が「ただの水」と言われているのでしょうか?
ここでは、「水素水はただの水」の意味として以下を前提とします。
- 水素水は水道水となんら変わらない
- 水素水を飲んでも健康的なメリットは期待できない
では、水素水が「ただの水」と指摘される背景について見ていきたいと思います。
理由①:国民生活センターの発表が影響
国民生活センターが2016年に発表した調査結果によると、市販の水素水の多くでパッケージに記載された水素濃度が確認できなかったと発表されています。
つまり、水素水の定義でもある「水素」を含んでおらず、ただの飲料水と何ら変わらないものが水素水として売られていたということになります。
この発表が、水素水への疑念を広げる一因となりました。
参考:容器入り及び生成器で作る、飲む「水素水」-「水素水」には公的な定義等はなく、溶存水素濃度は様々です-
理由②:販売事業者が「水素水の効果は水分補給」と主張
水素水がただの水と言われる理由2つ目が、上記の国民生活センターの調査における水素水販売業者の回答です。
国民生活センターは、これらの事業者に対して「水素水の飲用により期待できる効果は?」と質問をしました。その回答で最も多かったのが「水分補給」となっていたのです。
つまり、水素水を飲んだとしても特段メリットは期待できず、ただの水と同じ「水分を補給する」ということしか効果はないと回答してしまったようです。
自社製品に効果・効能があることを主張することは薬事法に抵触するため、大々的に「〇〇の効果がある!」とは言えなかったことは十分考えられます。しかし、この回答が大々的に取り上げられ、「水素水がただの水と同じ効果しかない」といった認識が広まってしまったのです。
理由③:水素は拡散しやすく水の中に留まりづらい
水素水がただの水と言われる理由3つ目が、水素が高い拡散性を持つ性質にあります。
水素は宇宙一軽くて小さい原子であり、高い拡散性と透過性を持ちます。つまり、水の中に溶けてもすぐに空気中に溶け出して、なくなってしまうのです。
二酸化炭素が溶け込んだ炭酸水も時間が経てば炭酸が抜けてただの水になって行きますが、それを更にスピードアップさせたようなイメージです。なので、かつては水素水だったものも、水素が抜けてただの水になっている可能性が高く、水素水はただの水と言われることもあるようです。
理由①で挙げた「市販の水素水に水素が含まれていなかった」という件も、こういった水素の性質によるものかもしれませんね。
理由④:水素水の効果はまだ立証されていない
水素水がただの水と言われる4つ目の理由が、水素水の健康メリットがまだ確立していない点です。
高い抗酸化作用を持つ水素を含んだ水素水を摂取することで、様々な健康メリットがあると期待されています。実際に、これまでにも生活習慣病からガン、美容や睡眠など様々な分野での研究が進められています。
しかし、どれくらいの水素が溶けた水素水を毎日どれだけ飲めば、どれくらいの効果があるのか?といったことはまだわかっていない状況です。あくまで、水素水を取ったら”いろんな効果があるかも”といった温度感なのです。
こういったことから、効果が得られる保証のない水素水はただの水と同じというニュアンスで批判がされています。
水素水がただの水と言われる理由まとめ
少し長くなったので、水素水がただの水と言われる理由をまとめます。
- 市販の水素水に水素が含まれていないことが報告された
- 水素水販売者が「主な効果は水分補給」と回答した
- 水素は拡散性が高く、水の中に留まる時間が限られている
- 水素水の健康メリットについては研究段階である
これらの理由によって、水素水がただの水と言われていますが、本当にそうなのでしょうか?
ここから本記事の本題に入っていきたいと思います。
水素水は本当に「ただの水」なのか?そうではない理由
結論としては、「時と場合、モノによる」というのが答えです。つまり、ただの水である水素水もあれば、そうでない場合もあるということです。
これについて、先程お見せした以下の「水素水はただの水」という定義を下に解説していきます。
- 水素水は水道水となんら変わらない
- 水素水を飲んでも健康的なメリットは期待できない
水素水は水道水と異なる
上記の水素水がただの水と言われる理由でもお伝えした通り、市販の水素水製品の中には、実際に水素が含まれているか不明なもの、含まれていないものもあります。これらは、正真正銘ただの水と言えるでしょう。
一方で、自宅で水素水を作った場合や市販のものでも水素が溶存している水はどうでしょうか。これは、水素を含んでおり「水素水」と言えるのではないでしょうか?つまり、水素を含まない普通の水とは別物です。
国民生活センターの報告では、検査された市販の水素水のいくつかで水素が確認されなかった一方、しっかりと水素が含まれていたものもありました。つまり、市販のものすべてで水素が抜け落ちているというわけではないのです。
水素水は健康メリットがあるかも
これまでに水素水を用いた研究報告により、様々な効果が期待されているのは事実です。ただ、この効果がどれくらい信憑性があるのか?については、まだまだ研究段階であり確実なことが言えないのも事実です。
しかし、数千件もの論文において何らかの結果が報告されているのであれば、ある程度期待してもよいのではないでしょうか?
プラセボ効果という強い力
人は思い込みによって様々な体の変化が生じます。これをプラセボ効果といいます。
たとえば、薬の効果を検証する臨床試験では、ただの粉(デンプンなど)と薬を与えるグループに分けて、変化の違いを見ます。この際、往々にしてただの薬を与えたグループでも何らかの好転反応は見られます。
つまり、「これは効く!」と思いこむことで、何かしら体にポジティブな効果が得られる可能性は大いにあるのです。
なので、「ただの水を飲んで元気になる」と思いこむことは難しいですが、「何かしらの効果があるかもしれない水素水を飲んで元気になる」という思い込みができるので、この点で水素水はただの水ではないと言えるのではないでしょうか?
水素水は「ただの水」ではない理由まとめ
再度、水素水は本当に「ただの水」なのか?に対する回答のポイントをまとめてみます。
- いくつかの市販の水素水や自宅で作れば水素が含まれる水である
- 効果の結論が出ておらず期待値が大きいとしてただの水とは異なる
といった感じでした。
では、どのようにすれば水素水をより効果的に摂取できるのかについて、以下で解説していきます。
水素水を飲むなら自宅で作るのがおすすめ
ここまで水素水がただの水と言われる理由と、そうではないと考える理由について述べてきました。
たしかに、水素が含まれていない水は水素水とは言えません。それに費用を払って飲み続けるのは、避けたほうが良いでしょう。
この「水素が含まれていない水のリスク」への対策として、自宅で水素水を作ることをおすすめします。
自宅で水素水を作ることのメリットとしては主に以下が挙げられます。
- 自分の好きなときに作れる
- 自分が飲みたい量を自由に作れる
- 水素が含まれているうちに飲みきれる
- 水以外の飲料にも水素を添加できる
自宅で水素水を作れば、自分の好きなときに、好きな分の水素水を作ることができ、水素が抜けきる前に飲み干すことができます。
また、機器によってはお水以外にもコーヒーやお茶などの飲料にも水素を充填できるものもあり、普段飲んでいる好きな飲物から水素を摂取することもできます。お茶やコーヒー自体にも健康メリットが有ることが言われているので、一石二鳥になるでしょう。
水素水が作れる水素吸入器がオススメ
自宅で水素水を作る良さについてはご理解いただけたかと思います。
自宅で水素水を作る方法としては、水道に繋いで浄水などを作る機器で「電解水素水」を作るか、水素水生成器を使うまたは水素吸入器を使って水素水を作るかの3パターンが主です。
これらのパターンの中では、水素水が作れる水素吸入器がおすすめです。その理由としては、水素吸入を用いてより高濃度の水素を体に取り込めるのに加え、好きなときに水素水を作れ、水素吸入と水素水摂取の二刀流ができるためです。
>> 【どっちが良い?】水素水と水素吸入の違いとメリット・デメリットを解説
水素吸入では、水素水よりも水素を大量に取り込め、1分間に水素水何リットル分もの水素を取り込むことができます。
水素を取り込む効果的な方法である水素吸入と水素水の2つが1つにまとまった、まるで投手とバッターの両方でメジャーで大活躍する大谷翔平選手みたいな水素吸入器があるのです。
そういった水素水の生成と水素吸入の療法ができる機器については、以下で一覧でまとめています。ご自身に合った吸入器を選んでみてください。
>> 水素水が作れる水素吸入器一覧
「ただの水」ではない水素水を取り入れよう!:まとめ
今回は、「水素水はただの水」と言われる理由や、そうではないと考える理由についてお伝えしました。
水素はその期待値からかなりの注目がされており、それに伴い悪徳業者が出てくるのも仕方のない部分ではあります。
そういったものに引っかからないように注意しながら、水素水を自宅で作ってぜひ取り入れていただけたらなと思います。「ただの水」ではない水素水を思いっきり楽しんでいきましょう。