《この記事の執筆者》
本サイトの運営者。水素の可能性に魅了され、日々独自に探求する水素健康アドバイザー。主に海外の論文をもとに水素を研究し、少しでも水素を活用して幸せになれればと情報を発信。
せっかく水素水を飲むなら、その濃度にはこだわりたいものです。
水素水の作り方はいくつかありますが、作り方によって濃度や生成時間などはバラバラです。
本記事では、水素水の濃度や作り方の違いによってどんな違いが出るについて詳しく解説します。また、適切な水素水の保存方法や効果的に高濃度の水素水を取る方法もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
水素水の濃度とは?定義や限界値
水素水の濃度は、その水にどれくらいの水素が溶けているかを表す指標です。一般的に、水素水の濃度は溶存水素量(ppm)で表されます。
例えば、1リットルの水に1mgの水素が溶けている場合は1ppmとされます。
水素水の基準となる水素濃度
今のところ、「何ppm以上の水素が入っていれば、水素水である」というような明確な定義は存在していません。
ただ、一般的には0.2ppm以上の水素を含む水が水素水と呼ばれることが多いようです。
水素水の濃度の限界
常圧下での水素水の濃度限界は約1.6ppmとされています。つまり特殊な環境や手法を用いない限り、1リットルの水には最大で1.6mgの水素しか溶け込みません。
最大濃度は1.6ppmですが、高ければ高いほど良いというわけではない点には注意が必要です。どのくらいの水素濃度が最適なのかについては、まだ研究段階となっています。
高濃度の水素水を作る方法
水素水の作り方には主に以下の3つの方法があります。
- 電気分解方式
- 水素ガス充填方式
- マグネシウム触媒方式
では、それぞれの特徴を見ていきましょう。
水素水の作り方①:
電気分解方式
電気分解方式は、水を電気分解して水素水を作る方法です。水を電気分解することで発生する水素と酸素を利用して水素水が作られます。
この方式は、様々な家庭用の水素水サーバーや水素水生成器で用いられており、そういった水素水は「電解水素水」や「還元水素水」と呼ばれていたりします。初期費用や設置スペースが必要になりますが、導入後は手軽に継続して水素水を楽しめます。
水素濃度は機種によってバラバラです。蛇口への直結型のものは0.2ppmとなっていますが、水素水サーバーのような据置型のものは1.3ppmほどとなっています。(生活国民センターのレポートより)
水素水の作り方②:
水素ガス充填方式
水素ガス充填方式は、水素ガスを直接水に溶け込ませる方法です。
短時間で高濃度の水素水を作れるとされており、市販の水素水の多くがこの方法を採用していると言われています。また、家庭用でも水素ガス充填式の機器が登場しており、家庭でもこの方法で水素水を作れるようなってきています。
この方式は元々の水の味を変えにくいため、原水に使われるミネラルウォーターの本来の味わいを楽しめるのが特徴です。
こちらも濃度は機器や製品によって異なり、市販の水素水だと0.2〜1.6ppm、機器を使った場合だと0.2ppm〜1.4ppmと幅広くなっています。(生活国民センターのレポートより)
水素水の作り方③:
マグネシウム触媒方式
マグネシウム触媒法は、水中の酸素とマグネシウムを反応させることで水素を生成する方法です。この方法は、スティックタイプの水素水生成器として広く販売されています。
この方式は電気分解や水素ガス充填に比べて水素水を生成するのに時間を要しますが、持ち運びができ外出先でも水素水を楽しめるのが特徴です。1回使い切りタイプや繰り返し使えるタイプがありますが、長期的に継続して水素水を摂取する場合は、他の方式のものに比べてコストが高くなる場合があります。
水素濃度は製品によって異なりますが、0ppm付近〜0.6ppm程となっています。(生活国民センターのレポートより)
高濃度水素水を作った後の適切な保存方法
せっかく作った高濃度の水素水も、保存方法を誤ると水素が抜けて、ただの水となってしまいます。炭酸水も振ったり振動を与えたりなど誤った方法を取ると炭酸ガス(二酸化炭素)が抜けて、ただの水になってしまいます。
なので、できるだけ多くの水素を溶存させるためには、適切な保存方法を知って取り入れることが大切です。
知っておくべき水素水の保存方法は主に以下のとおりです。
- コップに入れて放置しない
- アルミ製の容器を使用する
- 中の空気を極限まで減らす
- 長時間保存しない
それぞれ解説していきます。
適切な水素水の保存方法①:
コップに入れて放置しない
水素水はコップなど蓋がない入れ物に入れて保存するのは避けましょう。
というのも、蓋がない状態だと水素が抜けやすくなるためです。
適切な水素水の保存方法②:
アルミ製の容器を使用する
水素水はアルミ製の容器に入れて保存するのがおすすめです。
アルミは水素の透過を緩やかにし、水素水から水素が抜けてしまうのを遅らせる効果があると言われています。
実際、生活国民センターのレポートでも、市販の水素水のうち、アルミ容器(パウチとボトル両方)の方が、他の容器よりも開封時に溶存している水素が多かったことが報告されています。
なので、アルミ製の保存容器が水素水の保存には適していると言えます。
適切な水素水の保存方法③:
中の空気を極限まで減らす
蓋付きの容器で保存する場合、水素水と呑口の間にある空気をできるだけ抜いて蓋を締めるようにしましょう。
この空気を抜くことで、時間がたったあとにも水素の溶存量がかなり保たれることがわかっています。
生活国民センターのレポートでは、「水素水が溢れる寸前まで空気を抜いて蓋を締めた場合」と「そのまま蓋を締めた場合」で開封後の水素の溶存量の低下率が調べられています。
その結果は、中の空気をできる限り抜いた場合は、5時間後で開封時の90%以上の水素が残留し、24時間後でも70〜90%ほど残っていたようです。一方、普通に蓋を締めた場合は、5時間後で30~60%まで低下し、24時間後には10%程度まで低下したようです。
水素水を保存する場合は、水素水が溢れる寸前まで、容器内の空気を抜いて蓋を締めるようにしましょう。
適切な水素水の保存方法④:
長時間保存しない
水素水は長時間保存しないようにすることも念頭に置いておきましょう。
というのも、上記ので紹介した方法を使えば、水素が抜けてしまうことをある程度防げます。しかし、時間とともに抜けてしまうのも事実です。先ほど紹介したデータでも適切に管理した場合でも24時間後に70%ほどまで減ってしまいます。
なので、水素摂取量を最大化するためにも、できる限り素早く飲み干し、長時間保存しなくて済むようにするのがおすすめです。
効果的に高濃度の水素を摂る方法
水素水を摂るうえでの重要なポイントは、水素が含まれていることと生成してから早く飲み切ることの2点です。
その理由は、水素が入っていなければただの水ですし、水素が抜ける前に飲まないとただの水を飲むことになるためです。
これら2点を達成するために、自宅で水素水を作ることをおすすめします。
市販の水素水の場合は、水素が入っているか不明なこと、すぐ飲みきれる量ではない場合も多いということもあるので、最大限水素を摂取する方法としてはあまりおすすめしません。
自宅で水素水を作るなら〇〇がおすすめ
自宅で水素水を作る方法はいくつかありますが、水素水を作れる水素吸入器を活用するのがおすすめです。
というのも、水素吸入自体から高濃度の水素を体に取り込めますし、そのうえで水素水も取り入れられれば、水素吸入と水素水のどちらからも水素の摂取ができるためです。
機器によっては、高濃度(0.6ppm以上)の水素水もほんの数分で作れ、お水だけではなくコーヒーやお茶などお好みの飲み物に添加できます。
好きなときに、好きな飲み物を、好きな分だけ、水素飲料に変えられる利便性が大きなポイントです。また、水素吸入器があれば多額の追加の費用もかからないので、コスト的にも良好です。
水素水が作れるおすすめの水素吸入器は?
当サイトが確認したところ、水素水を作れる水素吸入器は7ブランドで10機種ほどあります。
これらの中でおすすめなのは、水素発生量が高いものがおすすめになります。というのも、当サイトの検証によって発生量が高いほど高濃度の水素水を素早く作れることがわかっているためです。それら検証の詳細については、以下の記事をご覧ください。
>> 【徹底検証】水素発生量で水素水の濃度は変わる?意外な検証結果とは
>> 【検証】低流量の水素発生量でも高濃度水素水は作れるのか?
水素発生量以外にもそれぞれ特徴があるので、ぜひご自身のニーズに合った物を選んでみてください。見るべきポイントや水素水が作れる水素吸入器は以下の記事で一覧でまとめていますので、ぜひご参考ください。
>> 後悔しない!水素吸入器の選び方を徹底解説
>> 水素水が作れる水素吸入器一覧
自分で作った水素水をうまく活用しよう!:まとめ
今回は、水素水がどのようにして作られるのかについて解説し、水素水の適切な保存方法や効果的に摂取する方法について解説しました。
電気分解や水素ガス充填、マグネシウム触媒といった方法で水素水は作られますが、作成したあとに水素が抜けやすいという問題があります。実際、市販の水素水には水素が含まれていなかったという事例も紹介しました。
この問題を解決するべく自宅で好きなときに好きな量の水素水を作れる水素吸入器をうまく活用するのがおすすめです。
ぜひあなたの毎日のルーティンの一つとして高濃度水素を取り入れてみてください。