《この記事の執筆者》
本サイトの運営者。水素の可能性に魅了され、日々独自に探求する水素健康アドバイザー。主に海外の論文をもとに水素を研究し、少しでも水素を活用して幸せになれればと情報を発信。
水素吸入器でPEM式とSPE式って聞くけど、違いってなんだろう?
と疑問に感じられている方も多いでしょう。
これらの用語はどちらも水素吸入器が水素を発生させる技術を示していますが、これらに違いはあるのでしょうか?
本記事では、PEMやSPEと言われる水素吸入器の方式について解説していきます。また、これらの方式の安全性や安全な機器の見分けかたについてもお伝えしていきます。水素吸入器の購入を検討している方は、ぜひ最後まで読んで、安全安心の水素吸入器選びにご活用ください。
PEM式とSPE式の違い
結論、PEM式とSPE式の電解槽はどちらもほぼ同じものであるという認識で問題ないでしょう。
どちらも水素を生成するための電解技術であり、基本的には同じ原理を指します。なので、基本的には呼び方が異なるだけです。
一説には、SPE式は古い呼び名で、PEM式が比較的最近の呼び名であるとも言われています。また、業界や研究分野によって呼び名が異なる場合もあるようです。
では、それぞれの方式について簡単に説明していきます。
PEM式電解槽とは
PEMとは、「Proton Exchange Membrane(プロトン交換膜)」の略称です。PEM式電解槽は、水を電気分解して水素ガスを生成する際に、このプロトン交換膜を電解質として使用します。
この膜は水素イオンのみを透過する特性があり、それを利用して高純度の水素ガスを発生させます。
PEM式電解槽の詳しい仕組みについては、以下の記事で解説していますので、気になる方はぜひご参考ください。
>> 水素吸入器の仕組み徹底解剖!電解槽で水素を作るプロセスとは?
SPE式電解槽とは
一方のSPEとは、「Solid Polymer Electrolyte(固体高分子電解質)」の略称です。SPE式電解槽は、PEM式と同様に固体高分子膜を電解質として使用します。
基本的な動作原理はPEM式と全く同じです。
SPE電解方式を解説した論文がありましたので、気になる方は見てみてください。
一応、水素吸入器の開発に携わるメーカーの技術者に確認しましたが、その方もSPEとPEMはほぼ同一のものであるとの認識のようでした。
PEM式とSPE式は安全性が低く危険なのか?
一部では、PEM式やSPE式を採用した水素吸入器は工業用水素発生器であり、人に対して安全なものではないとの意見も見られます。
結論、半分正解で、半分間違いです。
間違いの部分としては、PEM式やSPE式自体が危険ではないという点です。一括りにされていますが、PEM式が危険であるということはなく、実際に医療機関などで用いられている機器で採用されている方式です。
一方で、正解の部分としては、水素吸入器の中には人に対しての安全性を確保されていない機器があることも確かです。それらの機器が、PEM式やSPE式を採用している場合があるでしょう。
これらのことから、PEM式やSPE式自体は危険ではないものの、それらを採用している機器の安全性は千差万別といえます。その点については、しっかりと確認しておく方が良いでしょう。
水素吸入器の安全性を確かめるには
水素吸入器の安全性を確かめる上でのポイントは、いくつかあります。
当サイトでは、以下の5つのポイントが重要だと考えています。
- 水素純度は十分高いか
- 電極の材質はなにか
- オゾンを発生させないか
- 安全機能がついているか
- 第三者機関の認証があるか
これらの観点でしっかりと確認しておけば、安全性の低い危険な水素吸入器は避けられます。
それぞれのポイントでの判断基準や具体的な観点については、詳しくは以下で解説してますので、そちらもご参考ください。
>> 【知らないと危険】水素吸入器の安全性を見極める5つのポイント
まとめ:PEM式とSPE式は同じものであると考えてOK
今回は、水素吸入の水電解方式としてのPEM式とSPE式について解説しました。
詰まるところ、両者は同じ技術を指しており、基本的に呼び名の違いなだけです。
これらの方式が危険との意見もありますが、安全性は機器によって千差万別であり、水素吸入器を導入する際はしっかり確認しておくことが重要になります。
ぜひ、本記事でお伝えしたポイントを吸入器選びにご活用いただき、安全安心の水素吸入をしてください。