《この記事の執筆者》
本サイトの運営者。水素の可能性に魅了され、日々独自に探求する水素健康アドバイザー。主に海外の論文をもとに水素を研究し、少しでも水素を活用して幸せになれればと情報を発信。
水素吸入器選びの際に「日本製」にこだわっている方も多いです。
実際、「日本製で信頼できる水素吸入器を教えてください」という問い合わせを、当サイトへもよくいただきます。
実は、いま日本で販売されている多くの水素吸入器は私たちが思う「日本製」ではない可能性が高いことはご存知ですか?
「日本製」にこだわりがある方は、それが真の日本製と言えるのかを知った上で購入することをお勧めします。
そこで本記事では、日本製について詳しく解説し、真の日本製の見抜き方も伝授します。正しい知識を身につけてメーカーに騙されないよう、ぜひ最後までご覧ください。
日本製の水素吸入器はどんなものがある?
日本製の水素吸入器は非常に多く、当サイトで紹介しているほとんどが日本製と表記されています。
どの機器が日本製とされているのかについては、「日本製の水素吸入器一覧」にまとめていますので、そちらからご覧ください。
あえて「表記されている」としている理由については、ここから詳しく解説していきます。
日本製の水素吸入器が”日本製”ではない理由2つ
現在、日本で販売されている多くの水素吸入器は「日本製」ではない可能性が高いです。
「日本製」と表記されているにもかかわらず、です。
ここでいう日本製とは、多くの人がイメージするような「日本で作られた部品を使って日本国内で製造され製品」のことを指します。
多くの水素吸入器が「日本製」ではないと言える理由は以下の2つです。
- 外国製の部品のみで作っても日本製と表記できるから
- 日本製となる「実質的な変更をもたらす行為」の定義が曖昧だから
それぞれ解説していきます。
“日本製”ではない理由①:
外国製の部品のみで作っても日本製と表記できるから
実は、外国で製造された部品や材料のみを用いて、製品を作った場合でも「日本製」と表記できてしまいます。
その理由は原産国の表記ルールにあり、原産国の定義は以下の通りです。
「原産国」とは、その商品の内容について実質的な変更をもたらす行為(実質的変更行為)が行われた国
商品の原産国に関する不当な表示|消費者庁
少し難しく書いていますが、つまりはその製品が「機器として機能すると言える状態になった時にどこの国にあったか」が、その製品の原産国となるのです。
例えば、全ての部品を中国から仕入れ、外国人労働者を雇って日本国内の工場で水素吸入器を製造した場合は、日本製と表記できます。
これは、私たちが思っているような「日本製」ではないですよね?
でも、ルール上こういった方法でも日本製の水素吸入器は作れますし、このようなことをしているメーカーもゼロではないでしょう。特段ルールを破っているわけではないので、特に追及もできないのは残念ですが…
“日本製”ではない理由②:
日本製となる「実質的な変更をもたらす行為」の定義が曖昧だから
水素吸入器が日本製ではない理由の2つ目が、日本製の定義の曖昧さです。
先ほど示した原産国の定義をもう一度見てみます。
「原産国」とは、その商品の内容について実質的な変更をもたらす行為(実質的変更行為)が行われた国
商品の原産国に関する不当な表示|消費者庁
ここでいう「実質的な変更をもたらす行為」の定義が幅広く、それをうまく利用したグレーな日本製が多く出回っています。
例えば、中国で機器を製造し、日本に輸入してから最終検査やラベル貼り、箱詰めのみを行い、日本製として表記しているような場合があります。
ただ、これを日本製と言って良いのかは非常に疑問ですし、実質は中国製と言えるため、かなりグレーな部分です。
厳密には、『実質的な変更をもたらす行為』として、「HSコード(輸出入時の品目分類番号)の変更を伴う変更があった場合」や「40%以上の付加価値の付与がされた場合」などの基準は定められています。しかし、これらの抜け穴とも言える部分を突いてグレーな「日本製」が水素吸入器だけではなく多くの分野で見受けられるのが現状です。
真の日本製を見抜く方法
ここまで見てきたように、「日本製」と表記されていても、私たちが思うような真の日本製と言えない水素吸入器である可能性があります。
ルールでそうなっている以上仕方のない部分ではありますが、そういった偽りの日本製とも言えるものがあることを知っておくことは大事です。
それらを日本製と信じてしまわないためにも、真の日本製を見つける方法をここでお伝えしていきます。
その方法は以下の通りです。
- 分解して中身を見る
- メーカーに問い合わせる
- すいかつねっとを参考にする
それぞれ解説していきます。
真の日本製を見つける方法①:
分解して中身を見る
まず、真の日本製を見抜くための一番確実な方法としては、分解して中の部品や組立て方などを見ることです。
そうすることで海外の部品ばかり使われていないか等をチェックすることができます。
ただ、この方法は以下のような問題点があります。
- 機器を購入などして入手する必要がある
- 規約として分解してはいけない場合が多い
- 機械設計などの知識がないとわからない部分が多い
多くの方は、購入やレンタルをする前に真の日本製かどうかを知りたいと思います。しかし、この方法だと手元に機器がなければ確認できない点が問題となります。
また、規約などで解体・分解を禁止している場合も多く、また解体できたとしても内部の設計など知識や経験がないと日本製か否か判断できないことも多いです。
したがって、一番確実な方法ではあるものの、この方法は多くの方にとってあまり現実的ではないかもしれません。
真の日本製を見つける方法②:
メーカーに問い合わせる
真の日本製を見抜く2つ目の方法が、メーカーに問い合わせる方法です。
メーカーにどこの国で製造されているのか聞いてみてください。
核心を突くために、検品や梱包などの最終加工のみ日本で行われているのかを聞いてみても良いかと思います。もしくは、部品はどこで作られているのかと聞いてみましょう。
「企業秘密だ」といって回答してくるところは、十中八九で海外製(主に中国製)と思って問題ないです。
なぜなら、どこの工場か聞いているならまだしも、国を聞いて答えないということは、何かしら隠したいことがある。つまり、自信を持って日本で作っていると言えないということだからです。
真の日本製を見つける方法③:
すいかつねっとを参考にする
最後の方法は、当サイト「すいかつねっと」を参考にする方法です。
当サイトでメーカーへ問い合わせ等を行い独自に調査したものを随時公開していきます。
上記の方法でもわからなかった場合やご自身で問い合わせるのが面倒な場合は、ぜひご活用いただけますと幸いです。
日本製であれば品質が高く安全なのか?
日本製といえば、高品質で安全なものというイメージがあるかと思います。
しかし、残念ながら水素吸入器が日本製だから高品質で安心というわけではありません。
その理由の1つは、上述した「私たちが思う日本製ではない可能性が高い」ことです。
中国で製造された機器を日本で最終加工のみ行い、日本製として表記しているものは実質中国製と言えます。品質や安全性については慎重に判断した方が良いでしょう。
もう1つの理由は、水素吸入器に関する明確な規定がないためです。
さまざまな製品では、品質や性能を保証するために国家規格が定められています。例えば、家庭用浄水器などは濾過流量や濾過能力などがこの国家規格が定められています。
しかし、水素吸入器には現状そういった規格はありません。
つまりメーカーの一存になっている状況で、品質も性能もピンキリと言えるのです。そのあたりについては、以下で詳しく解説していますので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
>> 【医師監修】水素吸入療法にリスクや副作用はある?各国の規制は?
安全に水素吸入器を選ぶ方法
そういった背景もあり、当サイトでは最低限の品質と安全面の確認として、水素発生量と水素純度を第三者機関によって検証し、結果を公表しているところ(水素純度99.9%以上)の機器を選んでおくことをおすすめしています。
そのほか、安全性や性能、隠れコストなど水素吸入器を選ぶ際に見ておくべきポイントがいくつかあります。
それらについて以下で詳しく解説しているので、そちらも合わせてご覧ください。
>> 後悔しない!水素吸入器の選び方を徹底解説
まとめ:日本製の表記に騙されず真の日本製の水素吸入器を選ぼう
今回は、水素吸入器における日本製の闇の部分についてお伝えし、真の日本製の見抜き方についても解説しました。
原産国の表記については法律で決められてはいるものの、グレーな部分が多いのも事実です。
また、すべて中国製の部品を日本で組み立てただけでも日本製と表記できてしまいます。
もちろん、中国製だから粗悪ということではありませんが、私たちがイメージしている日本製とは全く異なることは知っておいて良いでしょう。
今回ご紹介した真の日本製の見抜き方を参考に、ご自身が納得のいく水素吸入器選びにご活用ください。