酸化ストレスは、身体にダメージを与える可能性のある「酸化反応」の影響を指します。この状態は、体内の活性酸素(体の細胞にダメージを与える酸素の形態)と、それを中和する抗酸化物質や酵素のバランスが崩れた時に発生します。「酸化」とは、分子が酸素原子と結びつく化学反応のことです。
私たちは、地球の大気中に約21%含まれる酸素を呼吸によって取り込みます。また、食べ物から糖質、脂質、タンパク質などの栄養素を摂取し、これらを「酸化」させることで体内でエネルギーを生み出しています。
しかし、酸化は体の隅々で常に起こっているため、この過程で細胞がダメージを受けることがあります。この細胞のダメージが「酸化ストレス」と呼ばれるもので、健康に様々な悪影響を及ぼすことがあります。