《この記事の執筆者》
本サイトの運営者。水素の可能性に魅了され、日々独自に探求する水素健康アドバイザー。主に海外の論文をもとに水素を研究し、少しでも水素を活用して幸せになれればと情報を発信。
「水素水はいいって聞くけど、どれくらい飲めばいいの?」
こんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
水素水をたくさん飲めば飲むほど良いと思いがちですが、実はその必要はないかもしれません。
今回は、1日に摂るべき水素の適切な量や、その量を確実に摂取するための水素水の濃度や飲み方について詳しく解説します。良い水素水の基準なども合わせてご紹介していくので、1つの目安としてご参考いただければ幸いです。
本記事は、水素医学の先駆者でもある太田成男氏が理事長を務める「日本分子状水素普及促進財団」の水素水の認証基準に基づいた内容となっています。
1日に取るべき水素の量は〇〇mg
さっそく結論ですが、日本分子状水素普及促進財団では「1日に0.5 mgの水素を摂取する」ことを標準しています。つまり、この量を摂ることが何かしら効果を期待するうえで推奨されているわけです。
個人的には思ったより少ないなという印象ですが、皆さんはどうでしょうか?
では、そう決定づけされている根拠について見ていきたいと思います。
0.5mg/日とする根拠
日本分子状水素普及促進財団では、この数値の根拠としていくつか述べられています。
それらをまとめると以下のようになります。
- 様々な動物実験において、人に換算した場合の0.5mgの摂取で効果が報告されている。
- ヒトを対象とした研究では、0.25mgでは効果が観察されず。
- しかし、0.5mgの飲用の場合は有意な効果が示された。
このように、様々な動物実験や人を対象とした研究を根拠として、1日0.5mgの水素の摂取が推奨されています。
十分な水素摂取に必要な水素濃度と飲量は?
では、1日に摂るべき水素量がわかったところで、これを達成するためにどれくらいの水素濃度の水素水をどれだけ飲めばよいのかを考えてみましょう。
水素濃度は基本的にはppmという単位で表され、これはParts Per Million(100万分の1)のことを表します。水素水の水素濃度を表す場合、1ppmは1リットルの水に1mgの水が入っていることになります。
つまり、0.5mgの水素を摂取するには、1ppmの水素水を0.5リットル飲めば達成できるということになります。もちろん、水素濃度が変われば飲むべき量が変わりますので、以下に一覧表を作ってみました。
水素濃度 | 0.5mgの水素を摂るために 飲む必要がある量 |
---|---|
0.1ppm | 5リットル |
0.25ppm | 2リットル |
0.5ppm | 1リットル |
1ppm | 500ミリリットル |
1.6ppm | 313ミリリットル |
上記からもわかるように、水素濃度が低いとその分水素水を多く飲む必要があります。
水を5L飲むのはあまり現実的ではないので、水素濃度0.5ppm以上の水素水を飲むのが良いかと思います。
水素濃度が高ければOK?良い水素水の基準とは
「良い水素水」を考えた際に、水素濃度が高ければそれでよいのでしょうか?
おそらくそうではないかと思います。ここでは、良い水素水とはどういうものなのかについて見ていきましょう。
日本分子状水素普及促進財団によって認証される水素水の基準は以下のとおりです。
1) 供給時に1 Lにつき少なくとも0.5 mg以上であること。
引用元:水素の測定に関する定義と標準、および認証
a.最小限の濃度は、0.5 mg/Lとします。
b.1日に1 L以下の水素水を飲むことは、大部分の人々のために現実的です。
2) 毒素/重金属に対する安全検査に合格していること。
3) 0.5 mg/Lの最小限の濃度を以下の期間維持していること。
a.賞味期限を定めた場合は、賞味期限まで
b.または、明記されていない場合は少なくとも6ヵ月の間
4) pHは、9.5を超えないこと。
5) 水素研究と水素産業の信憑性を害する虚偽記載や有害な内容記載がされていないこと。
上記からもわかるように、水素濃度以外にもいろいろな指標が設けられています。
簡単に一言でまとめると、「0.5ppm以上の水素濃度で、不純物なく、記載された日付まで水素量がしっかり保たれること」という感じでしょうか。
まぁ安全面や記載通りの水素量など当たり前な部分はありますが、これらを総合的に見て良い水素水かどうかを判断できそうです。
特に、0.5ppm以上の水素濃度と定めているのが大きなポイントかと思います。つまり、どんなに安全性が高かかろうが、水素量が維持されていようが、水素濃度が0.5ppm未満の場合は良い水素水として認証されません。
ちなみに、水素吸入器を使って水素水を作れますが、その場合は0.5ppm以上の1〜1.3ppmぐらいまでの水素水を数分で作れます。なので、上記の条件には当てはまるので、活用できそうですね。
>> 水素水の作り方と保存のポイント!家庭で簡単に高濃度を実現する方法
水素飲料(ジュースや炭酸水など)の場合の基準
日本分子状水素普及促進財団では、お水だけではなくジュースやお茶、炭酸水などの場合の基準も定められています。基準となる項目は以下のとおりです。
1) 500 mL内に少なくとも0.5 mgを含むこと
引用元:水素の測定に関する定義と標準、および認証
a.最小限の濃度は、1 mg/Lとなります。
b.H2の豊富な特別な飲料を1日に500 mL以上飲むことは、健康のために推奨できません。
c.しかし、各々の飲料は、ケースバイケースで評価されます。 例えば、H2製品が刺激物または他の潜在的に有害な成分を含むならば、500 mL以下に設定されます。
2) 毒素/重金属に対する全検査に合格する事。
3) 1 mg/Lの最小限の濃度を以下の期間維持すること。
a.賞味期限まで
b.または、明記されていない場合は少なくとも6ヵ月の間
4) pHは、3から10にわたることを許容します。
5) 水素研究と水素産業の信憑性を害する虚偽記載や有害な内容記載がされていないこと。
概ね水素水の基準と変わりませんが、水素濃度が1ppm以上であることと、pH値が異なります。
1ppm以上の水素濃度に設定されている理由は、水素が添加された水以外の特別な飲料の1日の摂取量として500ml以上飲むことを推奨していないからです。つまり、500mlで0.5mgの水素摂取を達成するには1ppmの水素飲料が必要になるので、水素濃度1ppmと高めの設定がされています。
pH値に関しては、様々な飲み物があるので幅を持たせているのでしょう。
飲むべき水素水の量や水素濃度についての注意
ここまで、日本分子状水素普及促進財団の認証基準を下に1日に飲むべき水素水の量を中心に見てきました。
そのうえでお伝えしておきたいのは、これが正解ではないという点です。というのも、水素医学に関しては、まだまだ発展途上でありわからない点も多いからです。
実際、日本分子状水素普及促進財団のページでも
最適な容量、摂取の時期、投与方法を理解するには、さらなる科学的研究が必要です。
引用元:水素の測定に関する定義と標準、および認証
と述べられており、まだまだ不確実性が高いことを示しています。
とはいえ、現段階の研究報告などのエビデンスをベースとした場合に、ここまでに示してきた基準はある程度信頼の置けるものであり、一つの目安となりえることは間違いないでしょう。
ひとまず、現状の基準をベースに日々の生活に取り入れていくのが、現状の最適な選択かと思います。
まとめ:水素水から取るべき水素量とそのための水素濃度は?
今回は、日本分子状水素普及促進財団が定めている水素水の認証基準をもとに、毎日どれくらい水素を摂るのが良いのか、またそれを達成するためにどれくらいの水素濃度の水素水をどれだけ飲めばよいのかについて見てきました。
繰り返すと1日0.5mgの水素摂取で良いとされ、1ppmの水素水であれば500mlほどで達成できてしまいます。個人的には思ったよりも少ない気もしましたが、現実的に考えてそのくらいが実現性としては妥当かと思います。
毎日2リットルも3リットルもお水なんて飲む人はいないでしょうし。毎日飲むお水の一部を水素水に変えるぐらいのイメージが生活に取り入れやすくてよいでしょう。
私は、これからも水素吸入をしつつその副産物的にできた水素水を飲んで行こうと思います。
今回の記事がなにかのご参考になれば幸いです。