コラム

【徹底検証】濃度が一番高いのは?水素吸入器で作る水素水を4パターンで比較

《この記事の執筆者》

当サイトでは、水素の恩恵を受けるために水素吸入と水素水の両方の摂取をおすすめしています。

その際に役立つのが水素水が作れる水素吸入器です。この水素吸入器を使った水素水の生成にはいくつかパターンがあります。

どれが一番効率的なのか気になりますよね?(私はすごく気になってました)

ということで、今回は水素吸入器を用いた水素水生成でどういった水素濃度の違いが出るのかについて検証していきます。どの方法が一番スピーディーかつ高い水素濃度の水素水が作れるかがわかるので、ぜひ最後までご覧ください。

水素吸入器を用いた水素水生成の方法

水素吸入器を用いた水素水生成に使うアイテム

まずは、水素吸入器を用いて水素水を作る方法の解説をしていきます。

主な手法としては、以下の4つが挙げられます。

水素吸入器で水素水を作る方法
  1. 生成スティック
  2. タンブラー
  3. 湿潤ボトル
  4. 合せ技(タンブラー+生成スティック)

1〜3は、上記の画像で示した番号と整合します。

では、それぞれ以下で解説していきます。

水素吸入器で水素水を作る方法①
生成スティック

水素吸入器で水素水を作る方法1つ目が、細かな泡を出す生成スティックを用いる方法です。

機器に繋いだカニューレの先端にスティックを取り付けて、水の中に放り込みブクブクとさせます。

実際はこんな感じです↓

水素水生成スティックでぶくぶくさせている

水素吸入器で水素水を作る方法②
タンブラー

プロテインシェーカーのようなタンブラーを用いて水素水を生成する方法もあります。

このタンブラーでは、中で水がぐるぐると回転し撹拌されています。これによって水素が溶けやすくなるとされていますが、果たしてどうなるかは後ほどの実験結果をご覧ください。

実際はこんな感じでぐるぐる回っているところに水素を注入していきます(以下は画像です)

水素生成タンブラーで水を撹拌しているところ

水素吸入器で水素水を作る方法③
湿潤ボトル

この方法は、水素水を作る目的というよりかは、水素吸入時に用いられる湿潤ボトル(または集水ボトル)によってできる水素水になります。

この方法の場合、水素吸入を終えた後にボトル内の水が水素水に変わっているので、手間を掛けずに作ることができます。

こんな感じで水の中に水素ガスを注入します。水素吸入をすでにされている方なら見覚えのあるものかと思います。

湿潤ボトルに水素ガスを添加している様子

湿潤ボトルも集水ボトルもどちらも水の中に一度ガスを通してから排出します。ただ、それぞれの目的は少し異なります。
湿潤ボトルは乾燥した水素ガスが出る機器の場合に、そのガスに潤いを与える目的で一度ガスを水に通してから排出するために用いられます。一方、集水ボトルはすでに湿気のあるガスが出る場合に、カニューレなどに水がたまらないように余分な水分を落とすために水の中を通します。

また、本記事では湿潤ボトルも集水ボトルも合わせて「湿潤ボトル」と表記します。これらは目的が違うだけでやっていることは一緒です。

水素吸入器で水素水を作る方法④
合せ技(タンブラー+生成スティック)

水素吸入器で水素水を作る方法の最後4つ目が、生成スティックとタンブラーの合せ技になります。

タンブラーで水を撹拌しつつ、生成用スティックで水素を添加していく方法です。

水素水生成スティックとタンブラーで水素水を作っている様子

水素吸入器で作った水素水の比較【設定と手順】

では、水素吸入器を用いて水素水を作る4つの方法で、どのような違いが出るのかの検証をしていきたいと思います。

条件や手順については以下のように設定して実施しました。

実施した条件や機器
  • 水素吸入器の水素発生量は2,400ml/分
  • 水素濃度の計測は溶存水素計ENH-2000を使用
  • 水素添加前の水は水道水200mlを使用
  • 生成方法で試すのは以下の4パターン
    • 生成スティック
    • タンブラー
    • 湿潤ボトル
    • 合せ技(生成スティックxタンブラー)
  • 水素添加時間を1分と3分で実施(計8パターンの実施)

具体的な検証手順は以下のとおりです。

STEP
ボトルに水道水200mlを入れる

水の量が水素濃度などに影響を与えるかもしれないので、水の量は一定にします。

水道水を200ml入れたボトル
STEP
水素が入っていないことを計測し確認

水素添加前に水の中に水素が含まれていないか念の為確認します。以下の画像のように0が示されれば、水素は入っていません。

(私の自宅の水道水には検出できる水素は含まれていないようです。)

水素が入っていないことを水素溶存計で確認
STEP
4パターンのうちの1つを実施

上記で示した4つのパターンのうち、1つを用いて水道水に水素を添加していきます。

STEP
1分(または3分)経過後、水素濃度を測定

1分間(または3分間)の水素添加が終了後、ただちに水素溶存計を用いて水素濃度を測ります。以下の画像では1024と示されており、これは1024ppbの水素濃度であることが示されています。

水素添加後に水素溶存計で水素濃度が表示されている
STEP
STEP1〜4を条件を変えて繰り返す

上記のSTEP1〜4を生成方法と水素添加時間を変えて、それぞれ実施していきます。

では、今回の検証の結果を見ていきましょう。

水素吸入器で作った水素水の比較【結果】

今回の検証結果のまとめは以下のとおりです。

パターン1回目の計測結果2回目の計測結果平均
生成スティック(1分)1.168 ppm1.149 ppm1.15 ppm
生成スティック(3分)1.253 ppm1.286 ppm1.26 ppm
タンブラー(1分)1.241 ppm1.276 ppm1.25 ppm
タンブラー(3分)1.348 ppm1.380 ppm1.36 ppm
湿潤ボトル(1分)1.049 ppm1.023 ppm1.03 ppm
湿潤ボトル(3分)1.130 ppm1.132ppm1.13 ppm
合せ技(1分)1.236 ppm1.241 ppm1.23 ppm
合せ技(3分)1.347ppm1.330 ppm1.33 ppm
()内の時間は、水素の添加時間。
青色のセルは最も水素濃度が高かったもの。赤色は最も水素濃度が低かったもの。

ちょっと表だと分かりづらいかと思うので、グラフにしてみました。

水素吸入器で作った水素水の水素濃度比較【結果】|すいかつねっとの検証

今回の結果から、水素濃度が高くなる水素水生成方法の順位は以下のとおりです。

水素濃度が高い生成法
  1. タンブラー
  2. 合せ技
  3. 生成スティック
  4. 湿潤ボトル

どうでしょうか?皆さんの予想通りでしたか?

個人的に驚いたのは、合わせ技がタンブラー単体に少しだけ劣っている点です。原因はよくわかりませんが、なんでも足し合わせれば良いということでもないのかもしれません。

では、今回の結果から示されたことを見ていきましょう。

結果からわかること①:
タンブラーを使うと良い

水素吸入器で水素水を作るの際には、タンブラーを活用するのが良いみたいです。水素の溶解効率が良いとされる撹拌が本当に効率的ということが、今回の結果からわかりました。

より水素濃度を高めたいという場合には、導入しない手はないでしょう。

ただし、水素発生量が低い機器を用いて検証した場合は、水素水生成スティックが1番高濃度になりました。水素発生量が低い場合は、水素水生成スティックを活用したほうが良いでしょう。
>> 【検証】低流量の水素発生量でも高濃度水素水は作れるのか?

結果からわかること②:
すべて1ppm以上ある

今回の実験では、それぞれの生成方法によって出来上がった水素水の水素濃度の違いはありましたが、どれも1ppmを超えています。

国民生活センターのレポートの報告であった蛇口に直接つなげて水素水を作る、いわゆる「還元水素水(電解水素水)」の水素濃度0.1〜0.2ppmに比べれば圧倒的な量を誇ります。

結果からわかること③:
短時間でも高濃度の水素水が作れる

今回の実験では、1分間と3分間の短時間の生成時間で試してみましたが、どれもしっかりと水素が溶け込んでいることがわかりました。

カップラーメンを作るぐらいスピードで水素水が出来上がるのは、かなり手軽でよいですね。

また、時間が長くなるほど水素濃度も上がることが示されており、より濃度を高めたい場合はできるだけ長く生成時間を設けると良さそうです。

結果からわかること④:
スティックとカニューレで結果は割と変わる

湿潤ボトルを再現(カニューレの先端を直接ボトルに入れる)した場合と、生成スティックを活用した場合では、かなり濃度に差が出るようです。

湿潤ボトルでの3分の生成は、生成スティックを1分使った場合とほぼ同じか少し劣るぐらいです。

なので、タンブラーがなくスピーディーに水素水を作りたい場合は、生成スティックを活用するのが良いでしょう。

結果かわかること⑤:
水素濃度にこだわらなければ湿潤ボトルで十分

今回の実験では、水素吸入中に使うボトル(湿潤ボトルや集水ボトル)の環境を再現した場合の水素濃度も計測しました。

その場合でも1ppm以上の水素濃度を誇る水素水の生成が可能なことが示されたので、生成用に特殊なスティックやタンブラーを使わなくても水素水はしっかりと作れそうですね。

水素濃度に関しては、それらの機器を活用したほうが高くなりますが、あまり気にしない場合は追加で購入したりする必要はないかもしれません。なにせ毎回の水素吸入後に副産物として水素水ができるのですから。

結果からわかったことまとめ

以上、今回の検証結果からわかったことをまとめると

結果のまとめ
  • タンブラーを用いた場合が一番水素濃度が高い
  • すべての方法で1ppm以上の水素濃度になる
  • 1〜3分と短時間で高濃度の水素水を作れる
  • カニューレ単体より生成スティックを使う方が効果的
  • 水素濃度にこだわらなければ特殊な器具は必要なし

といった感じになります。

現在水素吸入をしていて、これから水素水も取り入れてみようとお考えの方は、ぜひ今回の検証結果をご参考にしてみてください。

作り方によって水素濃度に違いが出る!:まとめ

今回は、水素吸入器を用いて水素水を作る際の異なるパターンとそれぞれで水素濃度にどういった違いが出るのかの検証結果についてお伝えしました。

水素吸入と水素水はそれぞれのメリットが有り、両方取り入れることで余すことなく水素を取り入れられます。

今回の結果からタンブラーを用いて3分間水素を添加する方法が一番水素濃度が高くなることが示されました。

少しでも高い水素濃度の水素水を飲みたいという方は、ぜひこの方法を取り入れてみてください。

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