MMSEとは、認知症の可能性がある人を見分けるために用いられる心理テストの一つです。このテストは1975年にアメリカで開発され、「Mini-Mental State Examination(ミニメンタルステート検査)」と正式に呼ばれます。世界中で使用され、2006年には日本語版も完成し、日本国内で広く使われるようになりました。
この検査は短時間で行え、認知機能がどの程度低下しているかを客観的に評価できます。しかし、MMSEはあくまで初期段階のスクリーニング検査であり、認知症の最終的な診断には、MRIやCTといった脳の画像検査、患者さんやその家族からの詳しい話の聞き取り、他の病気との鑑別を含むより広範な評価が必要です。