当サイト「すいかつねっと」が行っている製品評価の5大要素の1つであるコスト面。
全部で6つの評価項目があり、そのうちの1項目「製品価格」を評価する理由や評価基準について解説します。
《この記事の執筆者》

当サイト「すいかつねっと」の運営者。水素の可能性に魅了され、日々独自に探求する水素健康アドバイザー。主に海外の論文をもとに水素を研究し、少しでも水素を活用して幸せになれればと情報を発信。
「製品価格」を評価する理由
水素吸入器を選ぶ上で、「製品価格」は誰もが注目する最も基本的な要素の一つです。
水素吸入器のコスト評価と聞けば、ほとんどの人が製品価格が真っ先に思い浮かぶかと思います。
一般的に、高性能な機種ほど価格は高くなる傾向がありますが、必ずしも「価格=性能の高さ」ではありません。中には、価格を抑えつつも優れた性能を持つ、いわゆるコストパフォーマンスの高い製品も存在します。
私たちの評価は、そうした「お買い得」な製品を見つけ出すための、一つの客観的な指標となることを目指しています。
「製品価格」の評価方針
製品価格の評価方針は、推定価格(相場価格)と比べて安いか高いかで判断します。
もちろん安いほど評価が高くなり、高いほど評価が低くなります。
推定価格は、それぞれの機器を水素発生量ごとに分類し、それらから水素発生量1ml/分あたりの基準価格を算出します。
水素吸入器の製品価格と水素発生量は強い相関があり、こうした分類を行うことで、そのスペックでの価格水準を評価できます。製品価格と水素発生量の関係については、以下の記事で詳しく解説していますので、興味のある方はぜひご参考下さい。
>> 水素吸入器の価格相場はいくら?安い機器を選ぶリスクも解説
この評価項目では、絶対値における評価は行いません(「100万円以上するので高い」など)。価格の高い安いは、各自の経済状況などによって大きく異なり、一律の評価が難しいためです。
したがって、あくまで同等スペックの機器と比べて価格が高いか・安いかの評価となります。また、これは水素発生量に対する製品価格評価であり、それ以外の部分の付加価値(例:ブランド価値や実績など)は一切考慮していません。
当サイトでは、2025年6月6日時点で水素発生量と製品価格の両方を把握できている83機種のデータをもとに評価をしています。
「製品価格」の評価基準と計算式
「製品価格」の評価基準として、以下の設定をしています。
想定価格からの乖離 | 評価 | 正規化 |
---|---|---|
35%以上安い | 1.0 | |
15%安い | 0.75 | |
同じ | 0.5 | |
15%高い | 0.3 | |
30%高い | 0.1 | |
40%以上高い | 0.0 |
何%以上安い/高いの基準は、あえて固定割合を採用しています。その理由は、主に機器ごとの価格差が非常に大きく、標準偏差での判定・評価は実態に則さないためです。(飛び抜けて安い・高い機器がある場合にそれ以外の機器の評価が中間近辺に寄ってしまう)
また、想定価格を算出するための各水素発生量と基準価格は以下の通りです。
水素発生量 | 基準価格 | 対象機器数 |
---|---|---|
〜99ml/分 | 8,359円/ml | 17 |
100〜199ml/分 | 2,047円/ml | 17 |
200〜300ml/分 | 1,922円/ml | 12 |
301〜600ml/分 | 1,771円/ml | 17 |
601〜1,200ml/分 | 1,497円/ml | 11 |
1,200ml/分以上 | 1,176円/ml | 9 |
この水素発生量ごとの基準価格を用いて、実際の製品価格がそこからどれくらい離れているかを算出して、製品価格の評価を決めます。
ちなみに、基準価格は対象の機器の平均価格ではなく、中央値との間の数値を採用しています。
サンプル数が少ないため、平均値の場合は極端に安い・高い機器が入ってきた際に大きく基準値が変動してしまいます。それを避けるために中央値と平均値の間の数値を用いることにしています。これは統計的に一般的に用いられるものではないですが、うまくバランスをとるために採用しています。
こうした統計値を用いる場合、今後新しい機器が出てきた際に、その製品価格によって相対的な評価が変化する可能性があります。ただし、特段の理由がない限り、評価基準の変更は基本的には行いません。
「製品価格」の評価計算式
実際のスコアは、推定価格からの乖離率(deviation_ratio)を算出し、以下の計算式に当てはめて算出しています。
=ROUND(
LET(
deviation_ratio, (actual_price - market_price) / market_price,
score, IFS(
deviation_ratio >= 0.4, 0,
deviation_ratio >= 0, 0.5 - 1.25 * deviation_ratio,
deviation_ratio >= -0.35, 0.5 - (10/7) * deviation_ratio,
TRUE, 1
),
score
),
3
)
market_priceには推定価格が入り、actual_priceには実際の製品価格が入ります。
上記を用いれば、誰でも当サイトと同様に製品価格の評価が行えますが、少し面倒かと思います。
以下のシートを使えば、簡単に評価を算出できるので、興味のある機器の情報を入力して試してみてください。
>> 水素吸入器の製品価格の評価を算出するシート
また、製品価格の評価及びコスト全体での評価は、以下のリンクで自動で算出していただけます。
>> 水素吸入器の性能評価を算出するシート