研究論文
水素分子はヒト歯肉細胞における炎症性サイトカインの増加を抑制する

水素分子はヒト歯肉細胞における炎症性サイトカインの増加を抑制する

一言まとめ

試験管内でのヒト歯肉細胞を使用した歯周病モデルで水素水の効果を検証したところ、水素が歯周病に伴う炎症を引き起こすサイトカイン(IL-1α、IL-6)の生成を顕著に減少させ、歯周病の治療及び予防に有効であることが確認された。

1分で読めるまとめ

結論

 水素には歯周病の緩和及びその進行防止の効果がある。

研究ハイライト

  • 歯周病は炎症性疾患で、特定の歯周病菌により引き起こされる。最も病原性が高いとされるPg菌は、糖尿病や動脈硬化、関節リウマチ、アルツハイマー病など多数の健康問題と関連が指摘されている。
  • 試験管内歯周病モデル(ヒト歯肉上皮細胞をPg菌由来のLPSで刺激したもの)で、水素を豊富に含む培養液での炎症関連サイトカインの表出を測定。
  • このモデルでは、歯周病による炎症反応を示すサイトカイン(IL-1α、IL-6)が増加するが、水素の存在下ではこれらのサイトカインの増加が有意に抑制された。
  • 水素は細胞に毒性を示さなかった。

論文情報

タイトル

Molecular hydrogen suppresses Porphyromonas gingivalis lipopolysaccharide-induced increases in interleukin-1 alpha and interleukin-6 secretion in human gingival cells(
水素分子はヒト歯肉細胞におけるポルフィロモナス・ジンジバリス由来のリポ多糖によって誘発されるインターロイキン-1アルファおよびインターロイキン-6の分泌増加を抑制する)

引用元

Saitoh, Y., Yonekura, N., Matsuoka, D., & Matsumoto, A. (2022). Molecular hydrogen suppresses Porphyromonas gingivalis lipopolysaccharide-induced increases in interleukin-1 alpha and interleukin-6 secretion in human gingival cells. Molecular and cellular biochemistry477(1), 99–104. https://doi.org/10.1007/s11010-021-04262-7

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