すいかつねっと
はじめての方
悩み・症状から探す
体験談・口コミ
水素吸入を始める
体験施設を探す

研究報告

水素吸入をはじめとした「水素医療」に関する研究報告を一覧でご紹介します。
気になる症状や病名、目的で検索してみてください。

すいかつねっと
LINEのアイコン

水素吸入に関するご相談を
24時間いつでも受付中

すいかつねっと公式LINEにて、水素吸入に関するお悩みを「無料」で受付けています。 24時間いつでもお気軽にご相談ください。

相談してみる

水素吸入を知る

  • 基本知識
  • 疾患・悩みで探す
  • 体験談・口コミ
  • 研究報告一覧

水素吸入を始める

  • おすすめ機器ランキング・選び方
  • お役立ちツール
  • 自宅で始める3ステップ
  • 水素吸入器一覧
  • 体験施設を探す

ポリシー

  • コンテンツ制作・運営ポリシー
  • 利用規約
  • プライバシーポリシー

サイト情報

  • すいかつねっととは
  • 運営会社
  • お問い合わせ
  • 新着情報
  • サイトマップ

無断複写・転載を禁じております

©すいかつねっと

研究報告

水素吸入がパーキンソン病患者の酸化ストレス指標を変化させた

Inhalation of hydrogen gas elevates urinary 8-hydroxy-2'-deoxyguanine in Parkinson's disease(水素ガスの吸入はパーキンソン病患者の尿中8-ヒドロキシ-2'-デオキシグアノシンを上昇させる)
パーキンソン病患者20名に水素ガスを4週間吸入させたところ、臨床症状に変化はなかったが酸化ストレス指標が有意に上昇し、ホルミシス効果の可能性が示唆された。
  1. 1結論
  2. 2研究の背景と目的
  3. 3研究方法
  4. 4研究の主な結果
  5. 5考察と今後の課題
  6. 6すいかつねっと編集部の感想
  7. 7用語解説
  8. 8論文情報

結論

名古屋大学の研究グループが、パーキンソン病患者20名を対象にランダム化比較試験を実施した。4週間の水素ガス吸入は嗅覚や日常生活動作などに有意な変化をもたらさなかったが、体内の酸化ダメージの度合いを示す指標(尿中8-OHdG)を16%有意に上昇させた。

研究の背景と目的

パーキンソン病は、脳内のドパミン神経が徐々に減少することで手足のふるえや動作の鈍さが生じる神経疾患である。嗅覚の低下は初期症状のひとつで、患者の70〜80%に見られると報告されている。

水素ガスの吸入は動物実験でパーキンソン病モデルの改善が報告されていたが、患者を対象とした吸入試験はなかった。そこで本研究では、水素ガス吸入が嗅覚・非運動症状・日常生活動作・酸化ストレスに与える影響を検証した。

研究方法

名古屋大学大学院医学系研究科の研究グループが、パーキンソン病患者20名を対象にランダム化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験を実施した。

項目内容
対象パーキンソン病患者20名
(全員レボドパ服用中)
水素吸入の条件約1.2〜1.4%水素-空気混合ガス
(流量 2 L/分)
吸入方法鼻カニューラを使用
朝10分+夕10分の1日2回
吸入期間4週間
ウォッシュアウト8週間
研究デザインランダム化二重盲検
プラセボ対照クロスオーバー試験
※クロスオーバー試験とは、各患者が水素吸入とプラセボ吸入の両方を順番に経験する設計。患者自身が対照群となるため、個人差の影響を減らせる

主な評価項目
  • OSIT-J(日本人向け嗅覚テスト。12種類の匂いの正答数で評価)
  • UPDRS1(精神・気分の状態を評価する指標)
  • UPDRS2(日常生活動作を評価する指標)
  • 尿中8-OHdG/Cr(体内の酸化ストレスの程度を反映するバイオマーカー)

研究の主な結果

本研究の結果から、以下の2点を取り上げる。

  • ① 嗅覚・非運動症状や日常生活動作に有意な変化はなかった
  • ② 酸化ストレスの指標が有意に上昇した

① 臨床症状に有意な変化はなかった

4週間の水素ガス吸入が嗅覚・精神状態・日常生活動作に与えた影響を、プラセボと比較した。

評価項目水素吸入前水素吸入後p値
OSIT-J
(嗅覚)
4.7±2.04.85±1.90.77
UPDRS1
(精神・気分)
2.2±1.62.3±1.90.84
UPDRS2
(日常生活動作)
13.7±9.015.9±7.00.15
※ 数値は平均値±標準偏差。プラセボ群でも同様に有意な変化は認められなかった

嗅覚テスト・精神状態・日常生活動作のいずれにおいても、水素吸入による統計的に有意な変化は認められなかった。4週間・1日20分という短い介入では、パーキンソン病の臨床症状を改善するには至らなかった。

② 酸化ストレスの指標が有意に上昇した

尿中8-OHdG(体内の酸化ストレスの程度を反映する指標)の変化を、水素吸入群とプラセボ群で比較した。

群吸入前吸入後p値
水素吸入9.5±9.711.0±5.90.02
プラセボ9.2±6.99.7±6.80.59
※ 単位: ng/mg Cr。数値は平均値±標準偏差

パーキンソン病患者20名の尿中8-OHdG/Crの変化(Hirayama et al., 2018, Fig.2Aより引用
パーキンソン病患者20名の水素吸入前後における尿中8-OHdG/Crの変化。水素吸入後に有意な上昇(P = 0.02)が認められた一方、プラセボ吸入では変化がなかった。(Hirayama et al., 2018, Fig.2Aより引用)

水素ガスの吸入により、尿中8-OHdGは16%有意に上昇した(p = 0.02)。一方、プラセボ吸入では変化がなかった。

この16%という上昇幅は、糖尿病患者で報告されている300%以上の上昇に比べるとはるかに軽微であり、8日間の反復的なランニング後に見られる上昇(26%)と同程度の水準である。著者らは、この軽度の酸化ストレス上昇が「ホルミシス」(適度なストレスが細胞の防御機構を活性化する現象)を反映している可能性を提唱している。

考察と今後の課題

水素ガスにより誘発された軽度の活性酸素種の増加は、Nrf2(細胞の抗酸化防御を制御する転写因子)やNF-κB経路、ヒートショック応答を活性化する可能性がある。これは適度な運動が健康に良い影響を与えるメカニズムと類似しており、水素の有益な作用がホルミシスを介している可能性を示唆する。

ただし、本研究は4週間・1日2回各10分間という短い介入であり、水素濃度も約1.2〜1.4%と低い。また、対象が20名と少数であるため、今回の結果はあくまで予備的な知見である。臨床症状の改善が見られなかった背景には、介入期間の短さや吸入量の不足がある可能性がある。今後は、より長期・高濃度・大規模な条件でパーキンソン病に対する水素吸入の効果を検証する研究が求められる。

すいかつねっと編集部の感想

本研究は、パーキンソン病患者に対する水素ガス吸入の効果をランダム化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験という厳密なデザインで評価した貴重な報告です。結果として臨床症状の改善は確認されませんでしたが、酸化ストレスマーカーの有意な変化は、水素が体内で確かに生物学的な反応を起こしていることを示しています。

興味深いのは、酸化ストレスの上昇を「悪い変化」ではなく、運動と似た「ホルミシス効果」として解釈している点です。この仮説はその後、水素がミトコンドリア内のヘムと反応してホルミシスを誘発するという理論へと発展しています。

なお、同じ研究グループは後に16週間に延長したパーキンソン病患者へのRCTを実施しています。パーキンソン病と水素吸入についてはメカニズムと症例報告も報告されており、研究は着実に積み重ねられています。パーキンソン病を抱えるご家族にとって、今後の研究の進展を見守りつつ、主治医と情報共有する材料としてお役立てください。

用語解説

用語解説
パーキンソン病脳内のドパミン神経が減少し、手足のふるえ・筋肉のこわばり・動作の鈍さなどが生じる進行性の神経疾患
8-OHdG\(8-ヒドロキシ-2′-デオキシグアノシン)DNAが酸化ストレスを受けた際に生じる損傷マーカー。尿中の濃度を測定することで体内の酸化ストレスの程度を評価できる
ホルミシス少量のストレスが細胞の防御機構を活性化し、結果的に保護効果をもたらす現象。適度な運動が健康に良いのも同じ原理
クロスオーバー試験各参加者が治療群とプラセボ群の両方を順番に経験する臨床試験デザイン。個人差の影響を最小化できる
UPDRSパーキンソン病の重症度を評価する国際的な尺度。精神状態・日常生活動作・運動機能などで構成される
Nrf2細胞が酸化ストレスを受けたときに活性化する転写因子。抗酸化酵素の産生を促し、細胞を保護する
活性酸素種(ROS)体内の化学反応で生じる酸素の一種。適量は細胞のシグナル伝達に必要だが、過剰になると細胞を傷つける
OSIT-J日本人向けに開発された嗅覚テスト。12種類の匂いをカプセルから嗅ぎ分ける
レボドパパーキンソン病の標準的な治療薬。脳内で不足しているドパミンを補う
ウォッシュアウト期間前の治療の効果が体内から完全に消えるのを待つ期間。試験結果への影響を防ぐために設ける

論文情報

論文タイトル

Inhalation of hydrogen gas elevates urinary 8-hydroxy-2′-deoxyguanine in Parkinson’s disease(水素ガスの吸入はパーキンソン病患者の尿中8-ヒドロキシ-2′-デオキシグアノシンを上昇させる)

引用元

Hirayama, M., Ito, M., Minato, T., Yoritaka, A., LeBaron, T. W., & Ohno, K. (2018). Inhalation of hydrogen gas elevates urinary 8-hydroxy-2′-deoxyguanine in Parkinson’s disease. Medical Gas Research, 8(4), 144–149. https://doi.org/10.4103/2045-9912.248264

関連する疾患や目的
ぱーきんそんびょう
パーキンソン病
すいかつねっと編集部
すいかつねっと編集部一般社団法人水素健康活用研究所

日本初の水素吸入総合情報サイト「すいかつねっと」運営。特定メーカーに属さない中立的な立場で、医師監修・ファクトチェック体制のもと、エビデンスに基づく情報を発信しています。

すいかつねっとについて

こちらの記事は参考になりましたか?

この記事をシェアする

公開日:2026/03/06
目次
  1. 結論
  2. 研究の背景と目的
  3. 研究方法
  4. 研究の主な結果
    1. ① 臨床症状に有意な変化はなかった
    2. ② 酸化ストレスの指標が有意に上昇した
  5. 考察と今後の課題
  6. すいかつねっと編集部の感想
  7. 用語解説
  8. 論文情報
    1. 論文タイトル
    2. 引用元

関連する研究報告

1 / 5
レビュー論文2026/03/03

水素が関節と筋肉を守る可能性 ― 45件の前臨床・臨床研究を分析

45件の研究を統合したレビューにより、水素療法が関節疾患・筋損傷・筋萎縮など6つの筋骨格系疾患に対して症状改善の可能性を持つことが報告された。

サルコペニア抗炎症作用
詳しく見る
動物実験2026/02/28

水素生理食塩水が出血性ショック後の血管保護と生存率を改善

ラットの出血性ショックモデルで、水素を溶かした生理食塩水による輸液を実施。血管の保護層を守り、生存率を83%に改善した。

抗酸化作用
詳しく見る
動物実験2026/02/13

水素吸入がくも膜下出血後の脳虚血を軽減する可能性

ラットのくも膜下出血モデルにおいて、水素吸入が脳の異常な脱分極の持続時間を短縮し、長時間にわたる脳虚血の発生を防ぐ可能性が示された。

くも膜下出血水素吸入
詳しく見る
レビュー論文2026/01/22

水素分子ガスと疾患進行における治療の可能性

水素分子は認知症、心臓病、肺疾患など幅広い病気への治療効果が期待されるが、臨床応用には更なる研究が必要である。

COPDパーキンソン病
詳しく見る
ヒト研究2025/10/20

水素吸入は活性酸素レベルを下げ、24時間効果が持続する

1時間の水素吸入は、血中の活性酸素レベルを24時間後まで持続的に減少させる効果がある。 研究の背景と目的 私たちの体は、呼吸によって酸素を取り込みエネルギーを作る過程で、副産物として「活性酸素 […]

抗酸化作用水素吸入
詳しく見る
もっと見る

最新の体験談・口コミ

1 / 5
60代・女性

睡眠の質向上や起床時の頭の軽さを実感

私はコロナワクチンの後遺症で体調崩し、その治療として水素吸入を使っています。睡眠にはとても良いと思います。朝起きたとき、頭がいくらか軽くなる感じです。

続きを見る
50代・女性

二日酔い知らずで、朝起きるのがラクに

水素吸入を1日30分を3回ほどを3年ほど続けています。一番感じた変化は、二日酔いがなく、朝が楽になったことです。今、諸事情で水素吸入が1週間ほどできていないのですが、朝のスッキリ感がなくなっています。あとは、血液検査や肝臓の数値も正常なのも、水素のおかげかなと思っています。

続きを見る
40代・女性

目ヤニが気にならなくなった

水素吸入を行うことで、目ヤニが気にならなくなりました!

続きを見る
60代・女性

水素吸入を始めてから1ヶ月弱ですが、肩こりが良くなってます

水素吸入を始めてから1ヶ月弱ですが、肩こりが良くなってます。今までは湿布を貼るか、マッサージ機を使うかしないと毎日が辛かったんですが、気がついたら全く使用しなくて良くなりました。それが水素と繋がってるのかは分かりませんが、明らかに肩こりは良くなりました。

続きを見る
60代・男性

大腸がん治療中、水素吸入を始めてから抗がん剤の副作用が穏やかになりました

現在、大腸がんの治療を続けながら、週に1回・2時間、水素吸入(毎分3,600ml)を取り入れています。通い始めて約2か月になります。2週に1度の抗がん剤治療を受けていますが、水素を始めてから副作用が驚くほど穏やかになりました。以前は投薬後の倦怠感や吐き気がつらかったのですが、今ではほとんど感じることがなく、日常生活も普段通りに送れています。また、水素を吸うと体も心も軽くなるようで、治療を前向きに続けられています。

続きを見る
もっと見る

関連する研究報告

レビュー論文2026/03/03

水素が関節と筋肉を守る可能性 ― 45件の前臨床・臨床研究を分析

45件の研究を統合したレビューにより、水素療法が関節疾患・筋損傷・筋萎縮など6つの筋骨格系疾患に対して症状改善の可能性を持つことが報告された。

サルコペニア抗炎症作用
詳しく見る
動物実験2026/02/28

水素生理食塩水が出血性ショック後の血管保護と生存率を改善

ラットの出血性ショックモデルで、水素を溶かした生理食塩水による輸液を実施。血管の保護層を守り、生存率を83%に改善した。

抗酸化作用
詳しく見る
動物実験2026/02/13

水素吸入がくも膜下出血後の脳虚血を軽減する可能性

ラットのくも膜下出血モデルにおいて、水素吸入が脳の異常な脱分極の持続時間を短縮し、長時間にわたる脳虚血の発生を防ぐ可能性が示された。

くも膜下出血水素吸入
詳しく見る
レビュー論文2026/01/22

水素分子ガスと疾患進行における治療の可能性

水素分子は認知症、心臓病、肺疾患など幅広い病気への治療効果が期待されるが、臨床応用には更なる研究が必要である。

COPDパーキンソン病
詳しく見る
ヒト研究2025/10/20

水素吸入は活性酸素レベルを下げ、24時間効果が持続する

1時間の水素吸入は、血中の活性酸素レベルを24時間後まで持続的に減少させる効果がある。 研究の背景と目的 私たちの体は、呼吸によって酸素を取り込みエネルギーを作る過程で、副産物として「活性酸素 […]

抗酸化作用水素吸入
詳しく見る
もっと見る

最新の体験談・口コミ

60代・女性

睡眠の質向上や起床時の頭の軽さを実感

私はコロナワクチンの後遺症で体調崩し、その治療として水素吸入を使っています。睡眠にはとても良いと思います。朝起きたとき、頭がいくらか軽くなる感じです。

続きを見る
50代・女性

二日酔い知らずで、朝起きるのがラクに

水素吸入を1日30分を3回ほどを3年ほど続けています。一番感じた変化は、二日酔いがなく、朝が楽になったことです。今、諸事情で水素吸入が1週間ほどできていないのですが、朝のスッキリ感がなくなっています。あとは、血液検査や肝臓の数値も正常なのも、水素のおかげかなと思っています。

続きを見る
40代・女性

目ヤニが気にならなくなった

水素吸入を行うことで、目ヤニが気にならなくなりました!

続きを見る
60代・女性

水素吸入を始めてから1ヶ月弱ですが、肩こりが良くなってます

水素吸入を始めてから1ヶ月弱ですが、肩こりが良くなってます。今までは湿布を貼るか、マッサージ機を使うかしないと毎日が辛かったんですが、気がついたら全く使用しなくて良くなりました。それが水素と繋がってるのかは分かりませんが、明らかに肩こりは良くなりました。

続きを見る
60代・男性

大腸がん治療中、水素吸入を始めてから抗がん剤の副作用が穏やかになりました

現在、大腸がんの治療を続けながら、週に1回・2時間、水素吸入(毎分3,600ml)を取り入れています。通い始めて約2か月になります。2週に1度の抗がん剤治療を受けていますが、水素を始めてから副作用が驚くほど穏やかになりました。以前は投薬後の倦怠感や吐き気がつらかったのですが、今ではほとんど感じることがなく、日常生活も普段通りに送れています。また、水素を吸うと体も心も軽くなるようで、治療を前向きに続けられています。

続きを見る
もっと見る

こちらの記事は参考になりましたか?

この記事をシェアする

公開日:2026/03/06
  1. すいかつねっとトップ
  2. 研究報告
  3. 水素吸入がパーキンソン病患者の酸化ストレス指標を変化させた

次のステップは?

水素吸入を始める

水素吸入の取り入れ方は、「自宅で行う」と「施設に通う」の2通り。 本格的に取り入れるなら「自宅」。まずは、気軽に試してみたいなら「施設」がおすすめです。

おすすめ機器を見る体験施設を探す

目次

目次
  1. 結論
  2. 研究の背景と目的
  3. 研究方法
  4. 研究の主な結果
    1. ① 臨床症状に有意な変化はなかった
    2. ② 酸化ストレスの指標が有意に上昇した
  5. 考察と今後の課題
  6. すいかつねっと編集部の感想
  7. 用語解説
  8. 論文情報
    1. 論文タイトル
    2. 引用元