当サイト「すいかつねっと」が行っている製品評価の5大要素の1つである性能面。
全部で7つの評価項目があり、そのうちの1項目「騒音レベル」を評価する理由や評価基準について解説します。
《この記事の執筆者》

当サイト「すいかつねっと」の運営者。水素の可能性に魅了され、日々独自に探求する水素健康アドバイザー。主に海外の論文をもとに水素を研究し、少しでも水素を活用して幸せになれればと情報を発信。
「騒音レベル」を評価する理由
水素吸入器の「騒音レベル」は、快適な使用感に直結する、見逃せないチェックポイントです。
稼働音が大きいと、テレビを見たり仕事をしたりといった「ながら吸入」の妨げになりがちです。
特に、日中お忙しい方が睡眠時間を利用して吸入する場合、静音性はいっそう重要になります。静まり返った寝室では、わずかな機械音も気になって安眠を妨げる原因に。「リラックスしたいのに、かえってストレス…」なんてことにもなりかねません。
このように、騒音は意外と見落としがちなポイントですが、日常生活の中で無理なく使い続けるために、騒音レベルは性能の評価としてとても重要な要素となります。
「騒音レベル」の評価方針
稼働音の感じ方は人それぞれですが、やはり小さいに越したことはありません。
当サイトでは、客観的な指標である騒音レベル(dB)を基準とし、その数値が低いほど高く評価します。
騒音は水素発生量とトレードオフの関係にあります。発生量が多いパワフルな機種ほど、強力な電源装置や冷却ファンが必要になるため、稼働音は大きくなるためです。
しかし、当サイトの評価では水素発生量の大小で基準を変えることはせず、純粋な騒音レベルで判断しています。発生量と静音性のどちらを重視するか、製品選びの参考にしてください。
騒音の質について
音の不快感は、大きさ(dB)だけでなく「質」によっても変わります。洗濯機のような機械音は気になりますが、川のせせらぎのような自然音は心地よく感じますよね。
例えば、水素吸入器の場合、ファンなどの機械音と水の中を空気が通って弾けるようなぷくぷく音の2つの音が発せられることが多いです。
ぷくぷく音は聞いていて心地よさがありますが、こうした「音の質」の感じ方には個人差が大きく、数値化して評価に組み込むことは困難です。
そのため、最終的にはご自身で音を確かめていただくのが最も確実な方法です。スペックの数値と合わせて、可能であれば実店舗などで実際の音を確認してみることをお勧めします。
「騒音レベル」の評価基準と計算式
「騒音レベル」の評価基準は、以下のように設定します。
騒音レベル | 評価 | 正規化 |
---|---|---|
30dB以下 | 1.0 | |
40dB | 0.9 | |
50dB | 0.6 | |
60dB | 0.3 | |
65dB以上 | 0.2 |
30dB以下は、「ささやき声」や「深夜の郊外」に相当する、睡眠中も気にならない理想的なレベルです。
少し上がった40dBでも「図書館」と同程度の静かさで、日常生活ではほぼ気にならない非常に優秀なレベルと言えます。
50dBは、「静かな事務所」の空調音に相当し、多くの方にとって快適に使える標準的なラインです。
そこからさらに上がって60dBになると、「普通の会話」レベルの音量で、稼働音をはっきりと認識します。65dB以上だと「騒々しい事務所」のような環境に近づき、人によっては不快に感じる可能性があるため、評価を低くしています。
「騒音レベル」の評価計算式
騒音レベルから正規化の数値を出す計算式は以下の通りです。
=LET(dB, X,
IFS(dB<=30, 1, dB<=40, 1.3-0.01dB, dB<=60, 2.1-0.03dB, dB<65, 1.5-0.02*dB, dB>=65, 0.2)
)
Xには、騒音レベルが単位「dB」で入ります。
この関数をエクセルやスプレッドシートに入れれば、当サイトと同様に水素発生量の正規化評価が行えます。
騒音レベルの評価及び性能全体での評価は、以下のリンクで自動で算出していただけます。
>> 水素吸入器の性能評価を算出するシート