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研究報告

2型糖尿病患者における水素吸入の効果と安全性

更新日:2025/06/05
Effectiveness and safety of hydrogen inhalation as an adjunct treatment in Chinese type 2 diabetes patients: A retrospective, observational, double-arm, real-life clinical study(水素吸入療法の中国の2型糖尿病患者における補助治療としての有効性と安全性:後ろ向き観察二重群実臨床研究)
水素吸入療法は中国の2型糖尿病患者において、糖化ヘモグロビン(HbA1c)、空腹時血糖(FPG)、脂質プロファイル、インスリン抵抗性を改善し、副作用も少ないことが確認された。
  1. 13分で読める詳細解説
    1. 結論
    2. 研究の背景と目的
    3. 研究方法
    4. 研究結果
    5. 論文情報
  2. 2専門家のコメント

3分で読める詳細解説

結論

水素吸入は2型糖尿病患者の血糖コントロールと脂質代謝を改善し、安全性が高い。

研究の背景と目的

糖尿病は世界中で一般的な慢性代謝性疾患であり、中国では2型糖尿病(T2DM)の患者が多い。現在の治療法では十分な血糖コントロールが難しく、副作用も問題となっている。そこで、新たな抗酸化治療法として水素吸入療法(HI)の効果と安全性を検証するため、本研究が行われた。

研究方法

  • デザイン: 後ろ向き観察研究、二重群、多施設
  • 期間: 2018年1月1日から2021年12月31日までの6ヶ月間
  • 参加者: 1088名のT2DM患者
  • HI群: 水素吸入療法を受けた群(544名)
  • 対照群: 通常治療のみの群(544名)
  • 方法: 1日3,000 mlの100%水素ガスを吸入(水電解による生成)
  • 評価項目:
    • 主な評価項目: HbA1cの変化
    • 副次評価項目: FPG、体重、脂質プロファイル(総コレステロール、トリグリセリド、HDL、LDL)、HOMA-IR(インスリン抵抗性評価)、HOMA-b(β細胞機能評価)、有害事象の発生率

研究結果

  • 糖化ヘモグロビン(HbA1c):
    • HI群: -0.94% vs 対照群: -0.46% (p < 0.001)
  • 空腹時血糖(FPG):
    • HI群: -22.7 mg/dL vs 対照群: -11.7 mg/dL (p < 0.001)
  • 総コレステロール(TC):
    • HI群: -12.9 mg/dL vs 対照群: -4.4 mg/dL (p < 0.001)
  • HOMA-IR:
    • HI群: -0.76 vs 対照群: -0.17 (p < 0.001)
  • HOMA-b:
    • HI群: 8.2% vs 対照群: 1.98% (p < 0.001)
  • 有害事象(AE)発生率:
    • 低血糖: HI群 2.0% vs 対照群 6.8% (p < 0.001)
    • 嘔吐: HI群 2.6% vs 対照群 7.4% (p < 0.001)
    • 便秘: HI群 1.7% vs 対照群 4.4% (p = 0.008)
    • めまい: HI群 3.3% vs 対照群 6.3% (p = 0.023)
  • その他の有害事象:
    • HI群は全般的に副作用が少なかった

Appendix(用語解説)

  • HbA1c: 糖化ヘモグロビン。過去2〜3ヶ月の平均血糖値を反映する指標。
  • FPG: 空腹時血糖。空腹時の血糖値を測定したもの。
  • HOMA-IR: インスリン抵抗性評価モデル。高い値はインスリン抵抗性が高いことを示す。
  • HOMA-b: β細胞機能評価モデル。β細胞の機能を示す指標。
  • p値: 統計的有意性を示す指標。p < 0.05は統計的に有意であることを示す。

論文情報

タイトル

Effectiveness and safety of hydrogen inhalation as an adjunct treatment in Chinese type 2 diabetes patients: A retrospective, observational, double-arm, real-life clinical study(水素吸入療法の中国の2型糖尿病患者における補助治療としての有効性と安全性:後ろ向き観察二重群実臨床研究)

引用元

Zhao, Z., Ji, H., Zhao, Y., Liu, Z., Sun, R., Li, Y., & Ni, T. (2023). Effectiveness and safety of hydrogen inhalation as an adjunct treatment in Chinese type 2 diabetes patients: A retrospective, observational, double-arm, real-life clinical study. Frontiers in endocrinology, 13, 1114221. https://doi.org/10.3389/fendo.2022.1114221

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公開日:2024/06/18
最終更新日:2025/06/05
目次
  1. 3分で読める詳細解説
    1. 結論
    2. 研究の背景と目的
    3. 研究方法
    4. 研究結果
    5. 論文情報
  2. 専門家のコメント

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公開日:2024/06/18
最終更新日:2025/06/05
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