膠芽腫(こうがしゅ)とは、脳内で発生する非常に進行性の高い悪性脳腫瘍の一種で、「グリオブラストーマ」とも呼ばれます。この腫瘍は、主に大脳で見つかり、脳の中を浸透するように広がっていきます。膠芽腫の原因となるのは、脳内で神経細胞を支える役割を持つ神経膠細胞(特に星細胞やグリアといった細胞)が異常に成長し、腫瘍化することです。
この腫瘍は他の体部位への転移は稀ですが、その成長速度は非常に速く、急激に大きくなる特徴があります。そのため、患者さんの中には「突然病気が発症したかのように感じる」方もいます。膠芽腫が発生するのは主に高齢の方であり、子どもに発生するケースは非常に珍しいとされています。
このように、膠芽腫は脳の中で急速に成長する、治療が困難な悪性の腫瘍です。それは脳の深部で起こり、その進行の速さと脳への浸透性が特徴で、治療には早期発見と迅速な対応が求められます。