《この記事の執筆者》
本サイトの運営者。水素の可能性に魅了され、日々独自に探求する水素健康アドバイザー。主に海外の論文をもとに水素を研究し、少しでも水素を活用して幸せになれればと情報を発信。
水素吸入器を使って水素水を作りたいと思っている方は多いのではないでしょうか。
実は、水素吸入器のスペックや用いる器具によって、作れる水素水の濃度には大きな差が出ることがあります。
本記事では、水素吸入器の水素発生量による水素水の濃度の違いを検証し、その結果からおすすめの方法をお伝えします。どの方法が一番高濃度の水素水を作れるのか、実際のデータをもとに詳しく解説していきますので、水素水の効果を最大限に引き出したい方はぜひご覧ください。
水素吸入器を活用して水素水を作る
水素吸入器は基本的には水素吸入を行う機器ですが、実は水素水の生成ができるものも多いです。
水素吸入器を活用して水素水を作る方法としては、以下のようなものがあります。
- 生成スティック
- タンブラー
- 湿潤ボトル
- 上記の組み合わせ など
それぞれで水素水を生成した際に水素濃度に違いが出るのかについては、以下の記事で検証しています。どれが一番高濃度の水素水を作れるのか知りたい方はぜひご参考ください。
>> 濃度が一番高いのは?水素吸入器で作る水素水を4パターンで比較
で、今回は上記の記事で比較しなかった、水素吸入器から発生する水素量によって水素水の濃度に違いが出るのかについて見ていきたいと思います。
異なる水素発生量で生成した水素水の比較【設定と手順】
まず、どういった検証設定と手順で行うのかについて軽く解説していきます。
条件や手順については以下のように設定して実施しました。
具体的な検証手順は以下のとおりです。
水の量が水素濃度などに影響を与えるかもしれないので、水の量は一定にします。
水素添加前に水の中に水素が含まれていないか念の為確認します。以下の画像のように0が示されれば、水素は入っていません。
(私の自宅の水道水には検出できる水素は含まれていないようです。)
上記で示した4つのパターンのうち、1つを用いて水道水に水素を添加していきます。
1分間(または3分間)の水素添加が終了後、ただちに水素溶存計を用いて水素濃度を測ります。以下の画像では1024と示されており、これは1024ppbの水素濃度であることが示されています。
上記のSTEP1〜4を生成方法と水素添加時間を変えて、それぞれ実施していきます。
では、今回の検証の結果を見ていきましょう。
異なる水素発生量で生成した水素水の比較【結果】
今回の検証結果のまとめは以下のとおりです。
生成方法 | 250ml/分の平均値 | 60ml/分の平均値 |
---|---|---|
生成スティック(1分) | 0.666 ppm | 0 ppm |
生成スティック(3分) | 1.105 ppm | 0 ppm |
タンブラー(1分) | 0 ppm | 0 ppm |
タンブラー(3分) | 0 ppm | 0 ppm |
湿潤ボトル(1分) | 0 ppm | 0 ppm |
湿潤ボトル(3分) | 0 ppm | 0 ppm |
合せ技(1分) | 0 ppm | 0 ppm |
合せ技(1分) | 0 ppm | 0 ppm |
それぞれの平均値は、各生成方法と添加時間で2回行った際の水素濃度の平均値です。
いかがでしょうか?
ゼロがいっぱいならんでいますね笑。一応グラフにしてみました↓
左の2つ以外すべて0なので、悲しいグラフになっています。特に60ml/分を使った場合は、すべて0です。。。
では、今回の検証結果からわかったことを以下で解説していきます。
検証結果からわかったこと①
水素発生量はある程度必要
今回の検証では、殆どの場合で検出できる水素濃度を持つ水素水を作ることはできませんでした。
唯一作れたのは、水素発生量250ml/分の機械で水素水生成スティックを用いた場合のみです。
検証結果からわかったこと②
水素水生成スティックは流量が低い場合に有効
先ほども述べましたが、今回の検証で水素を検出できたのは、水素水生成スティックを使った場合のみでした。
この器具を使うとしっかりと水素を検出でき、水素濃度も高い水素発生量(1200〜2400ml/分)で作る場合の水素濃度1.1〜1.3ppmとほとんど遜色がありません。
なので、水素発生量が多くない場合は、生成スティックが有効になりそうです。
>> 高い水素発生量で水素水を作ったら高濃度になるのかを検証
検証結果からわかったこと③
水素は含まれているっぽい
実は上記で水素濃度が0ppmと記載しましたが、これは実は正確ではありません。
というのも、水素溶存計を停止した状態だと0ppmで何も検出されませんが、計測器で水をかき混ぜると0.1〜0.3ppm程度の水素が検出できたためです。ただ、撹拌を止めると検出できる数値はすぐに低下しました。
これは正しい計り方ではないので、上記では0ppmと記載しましたが、水素はある程度含まれている可能性があります。試しに、水で同様のことをしても水素溶存計の数値は0のままで変化しませんでしたので。
ただし60mlの機器の場合は撹拌しても水素を検出できませんでした。
水素水も作れるおすすめの水素吸入器は?
今回の検証から水素吸入器を用いて水素水を作る際は、水素発生量が一定量必要で、生成方法によって高濃度水素水が作れたり作れなかったりすることがわかりました。
具体的には、高濃度水素水を作る場合は、水素発生量が250ml/分かつ水素水生成スティックを用いる必要があります。なので、水素吸入器を用いて水素水を作りたい場合は、最低でも水素発生量が250ml/分のものを選ぶ必要がありそうです。
当サイトで公開しているの水素吸入器選びの最低ライン300ml/分はこの数値を超えているため、問題ないでしょう。水素発生量以外の観点で注意して見ておくべきポイントについては、以下で詳しく解説しています。ぜひご参考ください。
>> 後悔しない!水素吸入器の選び方を徹底解説
また、水素水が作れる水素吸入器は以下の記事で一覧でまとめていますので、そちらも合わせてご参考ください。
>> 水素水が作れる水素吸入器一覧
水素発生量が低いと水素水はできない:まとめ
今回は水素発生量が低めの水素吸入器を使って水素水を作った場合の水素濃度を検証してみました。
水素水を作る用具次第では、しっかりとした水素水を作れるものの、殆どの場合は検出できる水素濃度の水素水にはなりませんでした。
唯一検出できる水素濃度を誇った水素水は水素発生量250ml/分で水素水生成スティックを使った場合のみです。なので、水素発生量が中程度の場合は生成スティックを活用するのが良いでしょう。
今回の検証が参考になれば幸いです。